あれ?私、包括職員だよね?と思う保健師黒井
黒井が所属するよつば地域包括支援センターは、委託型。
自治体からの委託事業として運営している。
母体の社会福祉法人は、介護・障がいサービスや施設を何か所か運営していた。
黒井の配属先の施設は、特養やショートステイ、デイサービス、ケアプランセンターもあった。
色々な事情により、包括以外の部署の応援に駆り出されることが多々。
(包括委託の業務契約としては、1人換算で配置されていたので、 包括以外の法人の業務を行うことはよろしくないかもだけれど、 万年人手不足の介護業界。割とよくある話)
今回は、包括の仕事以外でやっていたことの一部についてのお話。
①デイサービスでのお菓子販売
黒井の所属する法人では障がいの就労支援事業も行っていて、そこではお菓子を作っていた。
毎週木曜日に施設にもお菓子が届いて、デイサービスの利用者さんに販売。
この、お菓子の売り子が包括の仕事。
お菓子をもってデイサービスに入った途端、利用者さんの目の色が変わる。
まるでバーゲンセールかの如く、見たことないくらいの全速力で皆さん駆け寄ってくる。
普段は、膝が痛い、腰が痛いと動きたがらない利用者さんまで元気に動いているではないか…!
「順番に並んでくださいね〜!」という掛け声もむなしく、
毎度押し合いへしあいの大混乱。
お目当てのお菓子を手に入れて、にこにこの満足顔の利用者さんたち。
デイサービスの皆さんのバイタリティには圧倒されるばかりでした。
②厨房さんのお手伝い
黒井の法人はお食事のおいしさを売りにしていた。
毎月何かしら豪華な行事食があったのだが、すべて手作り。
とても手間がかかる。
そこで駆り出されるのが包括職員。
行事食の日は朝一番からお昼まで、厨房で過ごすことになる。 (厨房さんは前日から忙しく仕込みをしている)
飾りつけの向きや順番も全部決まっていて、ちょっとでも間違えると厨房さんから叱られる。
普通食はまだよいけれど、ソフト食を綺麗に盛り付けるのって難しいんだよなぁ…
と手をプルプル震わせながら必死で盛り付ける不器用な黒井。
でも、厨房さんがこだわっているだけあって、とても見た目が美しく、味も美味しい。
行事食のときは、普段小食な利用者さんもぺろりと平らげるほど。
食事ってやっぱり楽しみの一つで、大事だなー!と思う。
ちなみに、職員も行事食を職員価格で安く食べられる。
美味しいご飯を目標に、厨房さんのお手伝いを頑張る黒井であった。
③結局、包括以外の業務をするのはどうなのか
黒井のいた施設では、包括職員だけではなく、事務員さんやケアマネさんも同じ扱い。
「事務系」でみんなひとまとめにされて、
施設の行事やイベントの雑務を任される日々。
でも、色んな経験ができて、施設の利用者さんとも交流できて、
とっても楽しかったなぁ。
まぁ、楽しいと思えるのは、包括業務に余裕があるときだけ。
死ぬほど忙しいときは、なんで包括職員なのに施設のことまでやらないとだめなんだー!!とイライラ…。
こんな感じの委託包括でしたが、
楽しそうだな〜と思った方はぜひ働いてみては!