12月31日に出勤する地域包括支援センター保健師の話
こんにちは、ペーパー保健師の黒井です。
黒井の前職は委託型の地域包括支援センター。
採用母体は役所ではなく、社会福祉法人。
なので、年末年始は包括としての仕事は比較的落ち着いていたとしても、施設の事務所番担当として、年末年始もどこかは出勤しないといけないというルールがあった。
(しかも、年末年始に出勤しても特別手当は皆無という悲しみ)
今日は12月31日の包括職員の1日をご紹介。
午前中、手が空いている事務系の職員たちは厨房へ行く。
(本当は別に手が空いている訳ではないのだが、施設長の無言の圧により、手伝いに向かう包括職員&ケアマネさんたちなのであった)
特養の入居者やショートステイ利用者の方がお正月に食べるおせち料理の盛り付けを手伝うためだ。
2段のおせちが1人ずつに提供される。
厨房さんが丁寧に手作りしている栗きんとんや黒豆、海老など定番の料理をひたすらに詰めていく。
(自分の家ではおせちなんて作らないのに…!)
おせちの詰め合わせが終わったころには昼休憩の時間。
黒井の所属する施設は社食も厨房さんが作っており、特養の入居者さんとメニューが一緒。
そして、大晦日のメニューはいつも決まってカレーとサラダ。
なぜならば、おせち料理を作るのが大変すぎるから。
カレーやサラダだって食材を切らないといけないし、煮ないといけないし、職員全員分作るのは大変だと思うけれど、厨房さんとしては楽なメニューとのこと。
さすが厨房さん。
カレーでおなかいっぱい、幸せいっぱいになった後はようやく事務所に戻り、包括業務。
とはいっても、大晦日は包括の相談電話がほとんど来ない。
(休業日ではないのだが、大晦日はさすがに営業していないだろうと思っている方が多いため。)
なので、今まで溜まっていた記録を入力したり、利用者さんのファイルを整理したりできる。
(…のだが、急な体調不良の利用者さんがいると病院や介護事業所等とできる限りの調整をすることもあるにはある。)
基本的には出勤している職員と雑談しながらまったり過ごすのが大晦日の午後。
大晦日も夕方ごろになるとみんな仕事をしたくなくなる。
そのため、事務所内の整理整頓が始まる。(大掃除は済んでいるので掃除は軽く)
まずはカレンダーを新しいものに取り換える。
それから事務所のデスクを拭き掃除。
デスクの上のPCのディスプレイを倒して、PC以外の書類はデスクの下におろす。
そして最後に、デスクの上を全て白いシーツで覆う。
(白い布ではなくて、利用者さんが使うシーツと同じものを転用。意味が分からない)
この謎儀式、先輩や上司たちに聞いてもなぜ行うのか、誰も知らない。
(施設長すら理由を知らない。そんな謎の儀式をするのはいかがなものか。)
1月1日は完全に仕事しないというアピール?とか、白は神聖な色で神様をお迎えするように?とかいろんな説があったけれど真相は闇のまま。
仕上げに白いシーツの上に鏡餅をお供えしてお正月の準備は完了。
ちなみに、黒井の勤務していた施設では、年末の最終出勤日、お世話になった人たちに挨拶周りをしなければならないという風習があった。
「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」と挨拶をして回る。
ショートステイやデイサービスの職員さんも包括やケアマネに挨拶をしてくれる。(もちろん逆も)
この”年末の最終出勤日”が曲者。日にちは人によって変わってくる。
大晦日出勤をする者にとっては「あぁ。もう年末休みなのね…うらやましいわぁ」という気持ちで対応している。
大晦日だけは、事務系職員の定時の時間になると全員が集まって年長者が代表して施設長へ挨拶をする、というのが恒例だった。
「良いお年を~」と言いながら心なしかみんな浮足立って帰宅する。
まぁ、大晦日出勤した事務系職員の半分くらいは明日の1月1日も出勤なんですけどね。