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親と同居している独身女性におすすめの投資・資産形成法

独身で親と同居している方は、家賃もかからないし老後の資産形成は不要だと思っていませんか?実は、一人暮らしの方よりも老後のお金をためておいた方がいい理由があります。

FPを13年やってきて、親の介護のために離職したり、収入が激減する方を見てきました。同居の方はそのようなリスクも考え資産形成していく必要があります。

この記事では、親と同居している独身女性だからこそ投資を始めるべき理由、おすすめの投資、注意点や回避方法などを解説します。

親と同居している独身女性だからこそ投資を始めるべき3つの理由

この記事の前提は、40代以上の親と同居している独身女性で、年収400万円以上ある方を対象としています。

お金も時間も自由に使える

同居している方は、お金も時間も自由に使えます。油断していると、全然貯金ができていないという方もいらっしゃいます。40代くらいから将来に不安を感じ、真剣に貯金や運用に取り組む方が急増します。

無駄遣いを防ぐためにも、投資にまわして貯金を強制的にする仕組みを作りましょう。

将来の生活に備えて

独身の方は、将来自分の面倒を見てくれる子供や配偶者がいません。つまり誰かに面倒を見てもらおうと思うとお金が必要です。

将来の介護、老後生活などを考えて、必要額を計算し投資計画を立てましょう。

多くの資産を投資に回すことができる

同居している方は、家賃がかかりません。単身の家賃平均は月7万円ですから、その分がまるまる浮くという計算になります。

それを趣味や交際費などに回すのではなく、一部でもいいので投資に回すことです。

これは一人暮らしの方よりも大きなアドバンテージです。

おすすめの投資・資産形成法

数ある投資の中で、初心者でも簡単に取り組め、リスクが低く、ほったらかしで資産形成できるものをご紹介します。

iDeCo

掛金を投資信託等で運用し、将来の年金を積み立てることができる制度。

  • 税制優遇・・・積立金が所得控除、退職所得控除、運用益が非課税

  • 長期積立・・・長期的な積立の複利効果が期待

  • プロが運用・・・プロが投資先を選んでくれる

といったメリットがあります。

銀行・証券会社などで口座を開けますが、口座管理手数料の安いSBI証券や楽天証券がおすすめです。

また、投資対象は全世界インデックス型ファンドがおすすめです。
デメリットは60歳まで引き出せないこと。

積立NISA

少額投資非課税制度の略称。

  • 運用益が非課税・・・運用中の利益は非課税

  • 自由度が高い・・・iDeCoは国が推奨した40銘柄程度からしか選べないが、200前後と多い、引き出しもいつでも可能

  • 長期積立・・・長期積立で複利効果が期待

  • プロが運用・・・プロが投資先を選んでくれる

口座開設はやはりSBIか楽天がおすすめ。投資対象も全世界のインデックス型がおすすめです。

介護保険

独身女性が特に心配する、介護状態になったら保険金が支払われる生命保険商品。

  • レバレッジが効く・・・払込期間や保険期間をうまく設定すれば、受取れる保険金の方が多くなる

  • 必要額がすぐに準備できる・・・万が一、来月に介護状態になっても保険金が満額支払われる。

  • 指定代理人・・・痴ほうになった場合など、兄弟などの家族が代理で保険金請求できる。また、代理人の口座に振り込まれるので資産凍結されても問題なく介護費用が払える。

三大疾病払込み免除特約付きの保険

ガン・脳梗塞・急性心筋梗塞などの所定の状態になれば、払込が免除される保険。払込み免除後は、保険会社が代わりに積立をしてくれ老後まで運用してくれる商品もある。三大疾病になって保険金を受け取るのではなく、運用をつづけ老後に運用益を受け取る。

万が一の場合でも投資が続けられる・・・iDeCoやNISAではこのような機能がない。ガンになったら以降の払い込みは保険会社が代わりにしてくれるので、収入減になっても老後資金を貯められる

独身女性ならではの注意点

親と同居している独身女性ならではの注意点とその回避方法を解説します。

親の介護による離職や収入減

同居している独身女性は特に、親が痴ほうになったり、介護になったりした場合、面倒を見なければいけなくなるケースが多いです。

介護疲れ、体調を崩す、などのリスクもあり、最悪の場合介護離職などもあります。

そうなった時に、生活するのが精いっぱいで投資はもう続けられなくなるというのが一般的です。

自分だけでなく、親の事も考えて資産形成する必要があります。

自分の病気や介護について

万が一のことも考えておかないといけません。家族がいる方は、配偶者や子供に面倒を見てもらえますが、独身はそういうわけにはいきません。

病気や介護の時に、生活の収支はどうなるのか?万が一の備えはどのようにしておけばいいのか?

こういったことを考え、極端に偏った投資にならないようにリスク対策も考えておく必要があります。

情報収集

資産形成は一度作って終わりではなく定期的に見直す必要があります。社会情勢の変化、自分や親の状況の変化などに対応した計画に修正していくことが大切です。

特に、年金・医療・介護などの社会保障制度がどのように変わっていくのかは注意してみておく必要があります。

注意点の回避方法

介護保険・就業不能保険・三大疾病

親の介護、自分の介護に関しては、介護保険で備えるのがおすすめです。
保険は少ない掛け金で大きな保障をとれるので、万が一の備えとして有効です。

また、就業不能保険などもあり、年金をもらうまでは病気で働けなくなった場合に収入を保障するためにも効果的な方法です。

さらに、日本人の6割がかかるとされる三大疾病の際にも収入減や年金積立のリスクヘッジとして備えておく方法があります。

親の資産管理

親の資産管理ということも大切です。なぜなら親の資産が十分であれば介護離職などせずに施設介護という方法も取れます。

親が痴ほうになってしまうと、実の子供でも預金を引き出せなくなります。

そんなリスクもあるので親の資産を把握し、介護の際、痴ほうの際、相続の際などどうするかをシミュレーションすることが大切です。

FPに相談する

お金の専門家FPに相談するという方法もあります。介護や病気などの際にどれくらいお金がかかるか?カバーする保険はどんなものがあるか?また、iDeCoや積立NISAのファンドの選び方やライフプランの立て方、家計改善などさまざまな相談に乗ってくれます。

まとめ

iDeCo、積立NISA、投資信託、変額保険などの概要を以下にまとめました。


iDeCo、NISA、変額保険などのまとめ

それぞれにメリット・デメリットがあるので自分のライフプランやリスク許容度によって比率を変えましょう。

ただ、これだけやっていれば大丈夫といったものはないので、バランスが重要です。

Q&A

Q、親と同居している独身女性がやってはいけない投資はありますか?

よくわからないもの、借金してやるもの、周りがやっているからなどという理由で投資はやるべきではありません。

具体的には、FX投資、ワンルームマンション投資などが挙げられます。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。


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