定期保険と終身保険の違い
結婚されている方やお子様がいらっしゃる方は、
自分が亡くなってしまった場合のことを考えて、
その後の家族を守るための生命保険に加入されている方も
多いのではないでしょうか。
この生命保険には定期保険と養老保険と終身保険の3タイプがあることを
ご存じでしたか?
今回はこの3タイプの違いとそれぞれどんな人に向いているかを
以下の5つに分けてご紹介します。
①生命保険とは
②定期保険と養老保険と終身保険の違い
③定期保険のメリット・デメリット
④養老保険のメリット・デメリット
⑤終身保険のメリット・デメリット
①生命保険とは
生命保険とは、自分が亡くなってしまったときに
残された家族等に向けて当面の生活費や葬儀費用のための保険です。
自分が亡くなったときはもちろん、商品によっては
高度障害になった時にも保険金が支払われます。
ただし、高度障害になってから亡くなった場合、
最初に設定した保険金額から高度障害のときに支払った保険金額を
差し引いた金額が死亡時に支払われます。
現在は医療保険に死亡保障がついていたり、ドル建てや変額保険といった
貯蓄性のある商品など様々なタイプが出ていますが、
それらも大きく分けると定期保険と養老保険と終身保険の
いずれかになります。
②定期保険と養老保険と終身保険の違い
定期保険と養老保険と終身保険の違いは保険期間と貯蓄性の有無で
分けられます。
・定期保険 ➡ 保険期間をはじめに設定し、その期間の間のみを
補償する。
また、解約返戻金(注1)が元本(注2)を割り、
満期保険金(注3)もないため貯蓄性はない。
・養老保険 ➡ 保険期間をはじめに設定し、その期間の間のみを
補償する。
解約返戻金は元本を割るが、満期保険金によって
元本以上が返ってくるため、貯蓄性がある。
・終身保険 ➡ その名の通り保険期間を設定せず、一生涯補償する。
また、解約返戻金がある一定以上の年数を経過すると
元本を超えるため貯蓄性がある(注4)。
注1 保険を途中で解約したときに返ってくるお金
注2 それまでに支払った保険料の合計額
注3 設定した保険期間中に保険を使わなかった場合、返ってくるお金
注4 低解約返戻金型という解約返戻金が元本を超えないタイプもある
その分保険料を抑えることができる。
③定期保険のメリット・デメリット
●メリット
・保険期間が決まっており、満期保険金もないため、
同じ保険金額で考えた場合、他の2つよりも安い保険料となる
●デメリット
・保険期間が決まっているため、保険期間後の死亡保障はその時の
年齢で新しく加入する必要がある
・満期保険金がないため、完全に掛け捨てでお金が手元に残らない
●こんな人にオススメ!
・将来的には別の方法(貯蓄・投資・不動産等)で資産を残す予定で、
その資産が形成できるまでの死亡保障がほしい方
・すでに終身保険に加入しており、子供が成人するまでは追加で
死亡保障が欲しい方
・(法人の場合)節税対策をしたい方(詳細は別の記事で書いています)
④養老保険のメリット・デメリット
●メリット
・満期保険金が返ってくるため、保険を使わなかったとしても
無駄にならない
・死亡保障を得ながら、貯蓄ができる
・投資ではないため、元本割れが起きない
●デメリット
・満期保険金があるため、保険料が割高になる
・保険期間が決まっているため、保険期間後の死亡保障はその時の
年齢で新しく加入する必要がある
・ドル建てや変額保険といったより良い利率でお金が増える保険と
比べると、魅力が少ない
●こんな人にオススメ!
・元本割れの恐れのあるドル建てや変額保険は怖いけど、
払った保険料は戻ってきてほしい方
・お金が手元にあるとついつい使ってしまう方
⑤終身保険のメリット・デメリット
●メリット
・保険期間が一生涯続く
・保険期間が終身であるため、加入時の年齢で決まった保険料から
高くなることがない
・一定の年数を経過してから解約すると支払った保険料より多くの
お金が返ってくるため、貯蓄ができる
・ドル建てや変額保険の多くがこの終身保険のため、利率が高い
商品もある(注6)
●デメリット
・保険期間が終身のため、保険料が少し割高になる
・終身払を選択すると亡くなるまで保険料を支払う必要がある
・元本より多くなるまでに10年以上かかる(商品による)
●こんな方にオススメ
・死亡保障が一生涯にわたって欲しい方
・貯蓄よりもお金を増やしながら貯めたい方
・保険料を現在の年齢で一生涯設定したい方
・途中でやめやすい形にして、定期的に保険を見直したい方
・将来的には別の方法(貯蓄・投資・不動産等)で資産を残す予定で、
その資産が形成できるまでの死亡保障がほしい方
⑥まとめ
いかがでしたでしょうか?
私としては個人の方は終身保険に加入することをオススメします。
終身の補償を1つ契約していると大きな安心につながります。
生命保険は保険金の支払い方法や保険料を支払う期間、積立方法などで
より細分化されるので、ご自身に合った保険に関しては
個別にご相談ください。
ご自身の保険の内容が今の生活や将来設計に合っているか見直すのも
いいかもしれませんね。
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