Go for job HANTING|為事探し日記①
はっとした。
私が言った「また嘘つくの?」
履歴書という作品を作るのが楽しくって、言葉ばっかりが先行して、志望動機とといって飾り立てた文章を書き、面接で似非やる気を見せびらかす。
中身は空っぽのくせに。白々しくてばれてるよ。
「仕事で最も重要なことは?」
「毎日楽しく働けること」
「楽しい仕事ってどういうこと?」
答えられなかった。
楽しく働くって何なんだろう。
やりがいって何?
仕事にできるほど好きなことがあるなら、こんなところにはいない。
どこに行けばいい?何をすればいい?
楽しくて仕方なくて行きたくて行きたくてしょうがなかった場所なんてない。どこにいたって、違和感しかなかった。そこがどこだろうと、ある一定時間が経つと、嫌悪感と違和感が湧いてくる。それが私でしょう?
学校だって毎日行きたくなかった。入学して必死に作った友達を、卒業が近づくにつれ一人ずつ失くしていった。自分で始めた習い事だって日に日に嫌になった。文系が大好きだったくせに才能のなさを恐れ文系を嫌い、工学系に進んではテクノロジーを見限って工学を憎み、何もできなくなって泣いているだけの、中途半端な人間。
できることといえば、文章を書くことだけだったのに。
どこに行けばよかった?何をすればよかった?
お客様・みんなのため、誰かを幸せにする、儲ける、支配する、世界を変える。
そんなことどうだっていい。
私はただ、これ以上嘘を重ねないで、正直に生きていきたいだけなのに。
だけど、分かっている。
ありのままの自分なんて愛せない。
どうせすぐに嫌になるんだろ?
ありのままの自分になったら、その後は、嘘で固めた空想上の私になりたくなるに決まってる。
いったいぜんたい、どうすればいいというのだ。
あっちとこっちを、行ったり来たりするしかないのかもしれない。
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