ほかる 多文化輸入店

【ことば・料理から抽象概念まで幅広く取り扱っております】/緑と温泉を愛する、時代逆行の…

ほかる 多文化輸入店

【ことば・料理から抽象概念まで幅広く取り扱っております】/緑と温泉を愛する、時代逆行の元エセ・エンジニア。/ことば・世界観フェチな人類オタク。/虚無と混沌、現場と分解を愛し、形骸化を憎む。

マガジン

  • 疑常辞書

    常識を、疑え。日常を、疑え。「常態」は「死」である。

  • 文化、あるいはCulture。

    Культура、またはसंस्कृति、ときどきالثقافة。

  • 現実とは、総じて詐欺なのである。

  • 私と自分とほかると。

    【私】無意識を含めた全て。【自分】理論・意思の及ぶ範囲。【ほかる】物理的な存在としての私。

  • 為事(しごと)探し日記

    特技も脳力もやりたいことも好きなこともないくせに、普通の会社員すらできなかった私が、唯一で最適な人生を模索するための足跡。

最近の記事

  • 固定された記事

非・常識人

舌なめずりするほど異文化が好きなのは、 凝り固まった思い込みを崩せるからだ。 数多のことばを操れるようになりたいのは、 世界の捉え方を増やせるからだ。 文法の違いは、世界の捉え方の違い。 わたしのことばで表現できないものが、 たった一言で表現されている世界もある。 無意識に、だけど確かに、誰にでもある、 「食べられる物」の範囲、 「時間」の概念、 「恋愛」の定義、 日常の些細なことも、文化に侵されている。 気づかないうちに固定観念に支配されている。 「それでいいのか?」

    • やみはやさしい

      やみは やさしい つよくも よわくもならない やみは やさしい さしたり あたったりしない やみは やさしい いつだって、めをとじれば。 ずっと、きみのそばにいる。 やみがあるから ひかりがみえる

      • 退職論文③

        2章 退職に踏み切った理由人間とは、そもそも多層的な存在であり、単一の側面や理由だけで決断することは稀であろう。私が今回退職を決意したのも、さまざまな立場としての自分に諮った結果、全ての視点において「辞めるべき」との回答が出たからである。ここでは、後に後悔したり同じことを繰り返すかもしれない自身や、後に続く人々の参考になればと、その結果を記しておくことにする。 ※プライベートな内容を多く含むので割愛 1.ひとりの人間としての視点 2.大衆のひとりとしての視点 3.労働者と

        • 退職論文②

          1章 退職したくなる理由 前置きが長くなってしまったが、ここでは「デジタルネイティブ」と言う側と言われる側の世界観の違いを整理することで、若手が辞めたくなる理由を考察する。世界観—そう、まさに、見えている世界が全くの別ものなのであり、それはつまり信じるものや理想、倫理や常識までが異なるということだ。  例えば、「言う側」が”正解”の判断を年長者や歴史・過去に依る一方で、「言われる側」は”正解”とは科学あるいはテクノロジーが示すものである、と考えているという違いがある(もちろん

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        • 疑常辞書
          26本
        • 文化、あるいはCulture。
          17本
        • 23本
        • 私と自分とほかると。
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        • 為事(しごと)探し日記
          13本
        • ことのはのこと
          19本

        記事

          退職論文①

          はじめに 近年、若年層の退職が急増している。他国では何やら、グレート・レジグネーションなる流行もあるらしい。  世界的に生活環境が変化し、働き方や生き方といったものを見直さざるを得ない状況下にある今、さして驚くべきことではないのかもしれない。そもそも転職者は増加の一途をたどり、転職の広告が至るところにあった状況ではあったし、退職を希望する状況や気持ちが理解できる人も多いだろう。ところが、どうやらそうでない人も多数いて、そしてその多くが彼らへの対応をかなり間違えており、結果、双

          POWER-ON:自分を立ち上げる

          息をしよう 深く、息をしよう こころを音楽で満たして 珈琲の薫りを吸い込めば 倒れていた/埋もれていた<わたし>が立ち上がる うれしいこと かなしいこと 誰かに共有して 心配されたり称賛されたり羨ましがられたり愛されるために 何かをするのをやめよう 目を閉じて、わたしに出逢い 耳を塞いで、わたしの声を聞き 心を止めて、わたしを感じる そして、そっと再起動するのだ。 前より静かに、力強く。 "I am for me”--some say that’s egoistic

          POWER-ON:自分を立ち上げる

          選択肢を殺すということ

          ねぇ、シンデレラ、あなたは「王子様」と結婚して幸せだった? 王やお后はあなたを歓迎したかしら? お城の人々はあなたを受け入れたかしら? 民はあなたを認めたかしら? そもそも、あなたは王子を愛していたの? 他に愛する人はいなかったの? ...あなたが、幸せだったのならいいのだけれど。 少女漫画やお伽話では愛する人との結婚がゴールだけれど、これって結構な危険思想、あるいは詐欺だと思う。 そりゃ素敵で魅力的な結末だけど、だからこそ。 今でこそ恋愛結婚がスタンダードなように見

          選択肢を殺すということ

          「笑い」と「恥」の境界線をずらせ!

          "異文化を知れば、人生がほんの少し軽くなる。" 侮辱とジョーク。羞恥とお笑い。 これらは皆、紙一重である。 そしてその境界は、文化によってガラッと違う。 あなたが無意識に引いているその境界、グラつかせませんか? -- 日本とアメリカは、どちらも、「平等」を愛する国だ。 そういうと、すぐに双方から反論されるだろう。 日「あんな、貧富の差の激しい、不平等な国が?」 米「あんな、上下関係の厳しい、不平等な国が?」 そう、平等の定義は違うのだ。 アメリカ=生まれながらに平等。よ

          「笑い」と「恥」の境界線をずらせ!

          大人になるということ

          我々は常に文化に支配されている。 「大人げない」「子どもじみた」。 たいていネガティブな文脈で使われる言葉だが、それが私に対し放たれた時、私は両手を挙げて喜ぶ。いえーい。 「まったく、ガキみたいなことするな」って貴方は怒るかしら? さて、では「大人」の必要条件とは何であろうか? 「子ども」はいつ「大人」になるのだろう? とうに議論は尽くされてきたであろうこの問題を、文化比較を通じて考えてみよう。 -- まず、アメリカでは、子ども時代というのは、人生で最も不自由な時間で

          大人になるということ

          一億総批判家〜我々は何に服従しているのか?〜

          【問1】「忖度」の責任はどこにある? 我々はどうしようもなく批判が好きらしい。 アメリカ大陸では、特定の政治家を支持する集団が街を練り歩くが、 日本列島では、特定の政治家あるいは政治全体を批判する集団が街を練り歩く。 戦時下でも、平和下でも、コロナ下でも、 「上司批判」と「政治批判」はお盛んだったらしい。 部下は上司を、上司は部下を、 子は親を、親は子を、 若者は老人を、老人は若者を、 大衆は人を、人は大衆を、 批判せずにはいられないらしい。 従順に見せかけては見下し

          一億総批判家〜我々は何に服従しているのか?〜

          私、失敗したいので。

          “恥の少ない人生を送ってきました。” トライアンドエラー。 プログラミングでは当たり前のことである。どれだけ努力したって一発でエラーのないプログラムなんて書けない、否、そんなことに神経を遣うより、ゴリゴリ書いてチェックは走らせながらor機械に任せるほうが速くて正確だ。 インターネットの通信方式にしたって、たいていは「ベストエフォート」=「善処します(あるいは、最大限の努力はします)が結果は知らんがな」そして、途中で伝送失敗したら、もう一回チャレンジする。そういう方式だ。

          私、失敗したいので。

          人生を狂わす「人生を狂わす名著」

          これは、三宅香帆氏の罪を告発し、相応の罰を求めるものであります。 わたくしは、氏に人生を狂わされました。氏の言葉は無防備なわたくしの心に深く突き刺さり、それは酷い傷を負わせました。これはれっきとした傷害であります。 しかも、あろうことかその凶器として、どうしたって否定も反論も存在の抹消もできない、名著だとか古典だとかを利用しました。これを悪質と言わず、何を悪と言うのでしょうか。 なぜ氏の言葉がこれほどまでにスルスルと刺さるのか、それは図星だからであります。畜生め。もっとも

          人生を狂わす「人生を狂わす名著」

          【狂う】まともになろうとすること、またはその結果

          【読書】立派な人間になることを諦める行為 【本】薬物の一種。摂取しすぎると死ぬ。ダメ、ゼッタイ。 -- 【日常】①この世で最も恐ろしいもの。②あらゆる事象を呑み込んで、ひたすら続けていくもの。 【孤独】欲望を貫き通した先にあるもの。それでも貫かずにはいられない。 -- 【自然体・自由】得ようとするほど失われていくもの。 【男女関係】最も近く、最も遠い関係。 【結婚】サスペンスドラマのオープニング。 【親子】互いの過去と未来を映し合う鏡。羨み、恨み合う関係。 【子供】残酷でタフ

          【狂う】まともになろうとすること、またはその結果

          足りないのは、お金でもスキルでもなく、「直接性」かもしれない

          ▼ほかる は『イスラムが効く!』を手に入れた! ▼これまで「社会」に対してなんとなく抱いてきた、何とも言えない気持ち悪さの理由、そして自分に足りなかったものが解消された! -- 以下、あなたにも効くかもしれない、イスラムの世界観。 1.【直接性】いつでも1on1/もの(実態)と名前(概念)は一致していなければいけない・神の前に一人立つ教会や聖職者、僧侶など、神(仏)と自己との間を仲介するものがない。従って、自己の評価は自分でするしかない。神に対する誠実さは、自分にしか分から

          足りないのは、お金でもスキルでもなく、「直接性」かもしれない

          自分を探すためではない。失うために旅をするんだ。だって私は、ここにいるんだもの。

          中国の奥地で死にかけたことがある。 生き延びてみれば、ただの食あたりだったようだから、大げさだと笑われるかもしれない。 でも間違いなく、あのとき私は、「もう日本に帰れないかもしれない」--もっと言うと「この見知らぬ地で骨を埋めるかもしれない」、つまり「死」を覚悟をした。 齢21歳のことである。 体温計もないから温度も分からず体感的には40度くらいあるんじゃないかという高熱に浮かされ、食欲は完全に失われ、お腹もなんか痛くて、よく分からない漢字がいっぱい書いてあるスポーツド

          自分を探すためではない。失うために旅をするんだ。だって私は、ここにいるんだもの。

          ああロシアよ、どうしてそんなにロシアなの?

          気がついたら君にぞっこんだ。 惚れた。 染みた。 嵌った。 何がそうさせたのかは分からない。 だって恋だもの。分かるでしょう? Я тебя люблю... この上なく高潔なくせに、どうしようもないくらい卑しくて、 呆れるほど本能的なくせに、ぞっとするほど理性的で、 恐ろしいほど難解なくせに、拍子抜けするくらい単純で、 ドキドキするくらい気難しくて、踊り出したくなるくらいユーモラスなのね。なんて素敵なのかしら。 そして、激しく変化を希求しながら、いつまでも永遠と不変を好む

          ああロシアよ、どうしてそんなにロシアなの?