散思(さんし)
コピー機から出たコピーされた文字はいつものとおり
ムキシツなのに文字が載った紙は温められ
指先に優しい温度だ
仕事の文字にも紙にも何も求めていないのに
温度は心に作用する
オフィスが寒いということはなく
むしろ快適であるが
接触で感じとることによる心への影響は否めない
コピー機が温めた紙は最終的にシュレッダーに入っていくのだろう
命が発生してから終わって
肉体を片付けるのと何ら変わらぬ
と
やや極端なイメージがわき
馬鹿馬鹿しくなって
意識は仕事に戻った
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