2022.2.24
学校で習ったそれは、国家間の争いで、誰がリーダーでどんな理由でどこといつ戦ったかということを文字面で学ぶだけだった。試験に向けてノートにメモを取り、国の名前や人の名前をひたすら覚えていた。
でもそれが本当に起きた時、それはただ、私と変わらない罪無き命が、何の意味も何の理由も無く、次々とその重さを知らないかのように失われていく惨さと苦しみそのものだった。
明日が無い
私の木曜日の午後となんら変わらず、仕事終わりにスーパーに行って好きなものを買ってほくほく料理を作って、夜中に食べるフレンチトーストも悪く無いなとか思って、仕事に備えて眠るのと
なんら変わらない毎日を送るはずの彼女が
何故、同じように生きちゃいけないのか、わからない
悲しくて、守りたくて、どうしようもなくて、怖い
お風呂に入って寝たら明日が来るはずなのに
そうだよね、そうだよね、
ウクライナ東部の都市ハリコフで民間人の住むアパートに砲撃が直撃した
私たちが学校で教わった戦争じゃなかった
罪無き命が失われないことを祈って