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2021.8.10

最近は、公園で黙々と蒼いどんぐりを拾って、もう大人なのに大人であることを恐れていることに情けなくなり、

クリームソーダ全然飲み切れなくて、いつかはときめきに見えた、事実のさみしさを噛み締め、少し前の夏に若さを置いてきてよかったと席を立って

中古のレコード屋は大体客の気味が悪いから定価で買うかと思う自分に現実的でつまらないなと苦笑して帰路に着いて

桃サンドを黙々と作って、一人だから美味しいのか、一人だから食べ切れないのかわからなくて、どっちでも良いかと身を投げ出し

社会の歯車にきちんと乗って良かったところと悪かったところの見分けがつかないなと欠伸をしては夜更かししたりしてるけど

淡々とした自然派短編程度の予定調和に対して、憂いはあっても悩みは湧かない

こうして現実に溶けていくんだな

私は過去の私を愛せた試しが無い、だから貴女の思い出話を聞きたく無いのか何も入ってこない

貴女と話していられれば中身はどうだって良い

昨日の自分と今日の貴女に嘘をつきさえしなければ、明後日の快晴の予報も、3年前の嵐の日のことも私には関係のないことだ

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