コミュニティのミッション・ビジョン・バリュー
HOKAGO.comのATSUMIです。
今回はコミュニティのブランディング案件のミッション・ビジョン・バリューについて。。
コミュニティで、なぜミッション・ビジョン・バリューなのか、を描きたいと思います。
はじめに、ミッション・ビジョン・バリューとは
まずは教科書的に。。
ミッション・ビジョン・バリューは、経営学者のピーター F. ドラッカーが2003年に出版された著書「Managing in the Next Society」の中で、その必要性を唱えています。
その内容とは、未来の社会において多国籍企業(大企業)にとっての最大の課題は、その社会的正当性を示すことというもの。ミッション・ビジョン・バリューは企業の存在意義や社会的なポジション、そして方向づけのもとになる
ミッション・ビジョン・バリューのそれぞれは下記のように言われています
ミッション
企業が果たすべき使命・役割・存在意義
「なぜ存在するのか?」「どんな未来を実現したいのか?」といった企業の判断基準となる普遍的な価値観
ビジョン
ミッションが実現した姿・将来のありたい姿
ミッションを実現させるための中期的な目標
バリュー
ミッションとビジョンを達成するための具体的な指針
一人ひとりが行動するための指針
なぜ、ミッション・ビジョン・バリュー?
コミュニティと聞いてどのような印象をお持ちでしょうか?
趣味や飲み会中心のサークル活動のようなもの、参加者同士の交流と研鑽を中心としたものなど、さまざまな形態があります。
さまざまな形態があると言うことは、コミュニティという言葉だけで話をしても、過去に参加したコミュニティでの経験やその印象といったような、異なる前提または先入観のある状態でコミュニケーションを取ることになります。この状態では、良いコミュニケーションが図れないことは明白です。
共通の理解を促すために、「コミュニティをやっています」ではなく、「XXXを目指して、XXXのようなメンバーと、XXXの価値観を持って、XXXを取り組んでいます」といったようなそのコミュニティ固有のメッセージが必要になります。
はじめの一歩が大切
コミュニティを作ってはじめに何をやりますか?
座談会や飲み会など、まずはコミュニケーションを図るアプローチは、王道で効果的だと思います。
私はここに一つ目の壁があると考えます。
コミュニケーションを図るために飲み会を数回行った先に、何が見えますか?
飲み会では確かに「こんなことや、あんなことをやっていきたい」といった個人のやりたいことを共有でき、その人の思考や人となりがわかります。
しかし、目的と目標を設定せずに続けてしまうと、ただの飲みサークルになってしまいます。
そうなると、せっかく志を持って集まっても、だんだんとテンション・モチベーションが下がっていきます。
はじめの段階からミッション・ビジョン・バリューを意識して踏み出し、潜在意識レベルの価値観を共有することで、ただのコミュニティではなく、唯一無二のコミュニティになることができると考えています。
現在と今後の取り組み
現在は、まずミッションを見出すために、原体験ワークを通じて、メンバーの過去の体験から大切にしている価値観を発見して共有するということを取り組んでいます。
原体験ワークは、その人の思想や行動に影響を与えた過去の体験にインタビューを通じて触れていきます。恋人や夫婦でも触れないような過去にまで潜っていくことができます。その効果として相手の過去の感情に入り込んで共感したり、愛おしくなったりします。これはチームビルディング、お互いの信頼関係を高めることにも効果があります。
そうです。このアプローチはまさにインナーブランディングです。
共通の価値観を全員で作って、その先の実現したいビジョンを定めていくことは、これから外に向かって発信するメッセージを構築しているのみではありません。
全員がそのメッセージに想いを寄せて、そのメッセージを通じて強く繋がっていく状態を作っていきます。
全員が同じ想いで、同じ温度感で、ブレない軸、そんなメッセージを創っていきたいです。
今後は、先日参加した「相手を巻き込む伝え方」の著者 鵜川さんの「Visionary Work」と組み合わせて、ミッション・ビジョン・バリューに魂をこめていきたいと思います。
そして、このアプローチが強いコミュニティを作っていくために有効である、という仮説・検証を繰り返していきます。
ご覧いただきありがとうございました。
HOKAGO.com 共同設立者/CBO ATSUMI
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