様式2「経営計画書兼補助事業計画書①」の書き方①
今回から、いよいよ申請の肝とも言える様式2「経営計画書兼補助事業計画書①」を採択レベルまで引き上げるポイントをお伝えしていきます。
経営計画書兼補助事業計画書①は大きく分けると「経営計画書」と「補助事業計画書①」に分けることができます。それぞれの位置づけを理解し、そして、「補助金で採択されるためになぜ経営計画書兼補助事業計画書①を示さなければならないのか」がわかれば「採択される補助事業計画」の答えが見えてきます。
経営計画書の位置づけ
経営計画書はご自分がこれまでどのようなノウハウを培ってきたか、どのような経験や実績を積んできたかなど、どのような経営を行ってきたか、といったことを記載します。副業も含めて起業・創業したばかりの方はそれまでのお勤め先での経験や実績を記載するといいでしょう。
これらがあなたの強みになるわけです。
補助金申請では社会や業界が現在抱えている課題に対し、あなたの強みを生かしたやり方で解決・改善できる、とアピールする事業計画が高く評価されます。
そこで、経営計画では、まずあなたのこれまでの経営状況や強みと言えるノウハウ・経験・実績を紹介します。
次に、「2.顧客ニーズと市場の動向」についてですが、ここでは社会や業界がどんな課題を抱えているか、どんな商品・サービスのニーズが高まっているかを分析して示すことで、「その業界や市場に参入すれば、売上が上がる可能性が高い」ということを示します。それを示すことで、あなたが経営者として市場性を見いだすスキルを持っていることを審査員にアピールします。
「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」という項目は先ほど挙げた社会の課題、業界の課題、顧客の課題やニーズ、市場の変化に対し、自分・自社であればこういった強みを持っているので、これらを生かすことで顧客のニーズに合った商品・サービスを提供し、社会や業界の課題を解決・改善できるということをアピールする項目です。
アピールしたことを実現するために、今後どんな方向性で事業活動を行っていくのか。
どんな商品・サービスを開発・販売するのか。
それによってどれぐらいの客数や売上を目指すのか。
といった目標を「4.経営方針・目標と今後のプラン」の項目で示します。
補助事業計画書①の位置づけ
<補助事業計画>は経営計画の「4.経営方針・目標と今後のプラン」で宣言した内容を実行するための、具体的なやり方を説明するための計画書です。
「2.販路開拓など(生産性向上)の取組内容」が最も重要、かつ具体的に書き表す項目です。
料金も含めた具体的な商品・サービス内容
集客方法
提供方法
事業・プロジェクトの全体像や実施方法
について記載していきます。
次の「3. 業務効率化(生産性向上)の取組内容」の部分はややおまけ的な部分です。
主に会社内部やお店内部の事務作業やバックヤード業務の効率化についてやることを記載しますが、やることが思いつかなかったり補助経費が足りなければ記載しなくてもかまいません。
「4.補助事業の効果」の項目で、この補助事業を実施することで自社や顧客、国や行政、業界、その他社会的にどんな効果を生み出すか、副次的な効果も含めて記載することであなたの会社・お店に補助金を交付する意義や、税金・予算を使う意義を審査員に説明します。
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