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自己紹介を戦略的にしたら、長年のコンプレックスがなくなった
こんにちは。豊穣です。
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数年かけて自己紹介を戦略的にしたら、意図せずコンプレックスがひとつ減りました。やった!
私の特大コンプレックス:背がかなり高い
私のコンプレックスだったものはそう、背がかなり高いことだ。
あの菜々緒さんよりも背が高い。
20歳位までは本当に本当に悩んでいた。
背、まだ伸びてるし…
高身長女性のメリット・デメリット
せっかくなので生の声をお届けします。
メリット
■初対面の人に「背が高い女子」で1発で覚えてもらえる。
■音楽フェスは比較的見やすい。
■通勤時の女性専用車両がとても快適。周りの女性より20センチ位背が高いから。
■似合う服を選べれば、いい意味で本当によく目立つ。
デメリット
■服や靴の選択肢が少な過ぎる。これまでの財力ではユニクロのオンライン限定の丈長めサイズしか選べない。
■満員電車が本当に辛い。よくおじさんの頭皮の匂いが鼻を貫いて死にそうになる。
■背が低い子へのジェラシーが半端ない。何というか、「可愛らしい・愛らしい存在」としての表現力が私より5段階ぐらい高い。おかげで私は今でもパステルピンクの服が着れない。私よりもパステルピンクを活用できる女性をたくさん知っているから。
■背が高い女性を明らかに避ける男性がいる。残念ながら結構いる。恋愛友情云々言う前に「身長が高い」たったそれだけで人とのコミュニケーションが絶たれてしまうということが、ずっと悲しかった。
■「何センチ?」と聞かれて素直に答えると、特に男性の場合、返事は大まかに分けて3パターンに分かれる。
①「そっかあ…やっぱ俺より背が高いかもって思ってたよ。」
②「よかった。俺は越されてないね。」
③「全然いいじゃん。俺、背が高い子好きだよ。」
…
何かどれも凹む。なんだかジャッジされてる気分。
勿論全員ではないだろうが、男性が「俺にとってイケる/イケないを無意識に判断している」ということが、「俺より上か下かを判断して安心する」ということが自己紹介でしっかり顕在化される。これは今でもたまに傷つく。
17歳の時に背が高いことが悲しくて泣いた
ということでデメリットの方は、どんどんかけてしまう。
例えば上記の会話は、恐ろしいことに一生つきまとう。
だから私は生きてるだけで、自己紹介から始まるモヤモヤ感に一生付き合わないといけないのかという絶望感があった。
「背が高いのって辛い」
17歳の春に、本当に泣いたことがある。
昔の日記に長々と書いてあった。
転機はバイトの面接での自己紹介
20歳、バイトの面接帰り。
面接に対応してくれた社員は2人とも女性で、私の背の高さで盛り上がった。嫌なことは言われなかった。
その場は終始和んでいたし、社員さんはいい人たちだった。
でも、私はやっぱり背の高さをいじられること凹んでた。
だからそのバイトの面接帰り、自転車をこぎながら、突然思った。
これからの人生、背が高いことに対して
①自分が落ち込んで凹むこと、②自分が背の高さを気にして、相手に気を使わせることをやめよう。
そこで私はその第一歩として『自己紹介を明るくすること』から始めようと思った。
こんなにも人生のうちで「背が高いこと」に言及されるならば、背が高いことをフックに会話を楽しく進められた方が建設的だなぁと思ったのだ。
私はこれを戦略的な自己紹介と呼んでいる。
戦略的な自己紹介を磨く
ここから私は事あるごとに、自己紹介のPDCAを回しまくっていた。ウケる自己紹介とは、楽しく会話を進められる自己紹介とは、自分が凹まない自己紹介とは何か、を探しまくった。
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このとき運よく就活の時期に入った。
就活は自己紹介を磨く絶好の機会だった。
夏のインターンからOG/OB訪問、本選考の面接まで自己紹介だらけだった。
そこで、自己紹介を磨きまくった。
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「背が高いネタ」、これが意外とウケた。
同期にもそうだし、意外にも年上の社会人にかなりウケた。
人と大きく異なるアイコンは、それだけインパクトがある。
こちらから明るく自己開示をするだけで、ひとまずその場は持つ。
なんとありがたいこと!
明るい高身長の女になるために
明るい自己紹介ができるようになってから、なんとなく「自分そのもの」も明るい感じになりたくなってきた。
この頃から姿勢や座り方を本気で治すようになった。
例えば舞踊の先生のところに偶然行く機会に、坐骨を正しく使った座り方とかを学んだ。美しい姿勢の女性を街で見かけたら観察したりした。
あと、「せっかくだから、服の選択肢は無い中でもせめて自分に似合う服を選べるようになりたいなぁ」と思い、パーソナルカラー診断や骨格診断も行った。
戦略的に、感じのよくて明るい高身長の女になることにした。
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新卒で入社する前には、もう私は自己紹介は怖くなかった。
そして、大学を卒業するころには「背の高いことは悪くないかもな」と思えるようになっていた。
ついにその時は来た
入社して2年目の先日、ついに飲み会で会社の同期に言われた。
入社してから2〜3回しか話していない同期。
『新人研修の豊穣さんの自己紹介、めっちゃ記憶に残ってるよ。インパクトがあるし、すごいなぁと思った。何かキラキラしてた。』
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思ってもいなかった言葉。
想像もしていなかった未来。
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今でも自己開示は苦手だと思っている。
だけど、自己紹介だけは得意だ。
いまの私は「背が高い」ネタそれだけで楽しく会話ができる。
もしかして、これは『想像していなかった未来』ではなくて『17歳の時に泣いていた私がずっと望んでいた未来』なのかもしれない。
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お気に入り。
おしまい
読んでくれてありがとうございました。