
「計量して料理する人は料理下手」ということ
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初めてこの一文をみたとき、何を言ってるのか理解できなくて3回ぐらい読み直しました!!
こんにちは、豊穣です。
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どうやらこの世界には料理を計量して料理をする人は料理下手だと考えている人が本当にいるらしいです。この前ネットで見た。
まじか〜!!
あれかなぁ。実家でお母さんとか言ってたのかな?
どうしよう、今電車で隣に座っているお姉さんがいきなり「計量して料理する人は料理下手ですよね~」って言ってきたら怖くて泣いちゃうかも。
そんなことはあるわけないのだが、隣のお姉さんがそう思っている可能性は十分にあるらしい。
カルチャーショック!
計量しない派の職場の先輩
でもそういえば、会社で似たようなことを言われたことがあるなと思いを巡らす。
…
先輩「豊穣ちゃんってさぁ、毎回料理で計量ちゃんとしてそうだよね笑」
先輩「そうですね〜計量はちゃんとしますね。」
先輩「やってそう!やってそう!豊穣ちゃん真面目っぽいもん笑。俺なんか全然しないよ~」
…
(30代以上の社員が『若手の女性社員を「〇〇ちゃん」と呼ぶ』令和の時代との逆行ムーブはいかがなものか、という点は一旦置いといて)
会社で何気なく言われたあの言葉、言われたときは全然気が付かなかったけど「あなたって料理の要領がよくなさそうだよね」って意味を含んでたんだろうなと思う。
確かに、そういう空気感を纏っていた会話だった。
後から気付いてモヤモヤするやつだ~~~!
一旦整理しよう!
「料理が得意/下手」なことと「軽量する」ことの関係性をいったん整理してみよう。
納得のいく何かがあるのかもしれない!
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①レシピに忠実に再現するには計量をしたほうがいい←わかる
②計量しないで料理をすると、失敗することがある←わかる
③料理初心者は計量した方が失敗しづらい。だから料理初心者は計量が推奨される←わかる
④計量しないで料理ができると時短&工数が減り楽←わかる
⑤計量しないで料理をできた方がこなれていてかっこいい←分かる
--もう少し踏み込むと--
⑥料理初心者は都度計量する傾向にある←わかる
⑦料理上手には計量をしない人もいるし、計量する人もいる←わかる
⑧料理で都度軽量する人は、料理下手である←???
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ここだ~~!!!この⑥~⑧の間で認識違いが起きているんだ~~~~!!!
あ~~なるほど、並べると⑧は因果関係が成立していないはずなんだけど、何かの拍子に(親の考え方に引きずられるとかで)⑥から⑧が生まれるのは想像できるな。
「計量する人は料理下手」って言われたその人はきっとそんなふうにお母さんやおばあちゃんが言っていたのかもしれない。

料理下手ってこういうことなんじゃないの
計量する派の私の思っていた料理下手はこんな感じ。
■作りたいものがあるのに突然クリエイティビティを発揮させ、いらないものを足したり減らしたりして、結果食べがたい料理を爆誕させる人
【例】緑の野菜なら何でもいけるだろうって思って、ほうれん草入れるところにセロリをぶち込んで、炒め物を台無しにする人(20歳の私)
■そもそもの素材の扱い方をわからなくて、その食材を生かしきれず不快感が残る料理を作る人
【例】ゼラチンをふやかさずに熱湯にぶち込んで舌触りが最悪なプリンを作る人(19歳の私)
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一人暮らし始めたてのときのこういうことを経て「やっぱ計量をしたほうが失敗しないな」に至り、毎回レシピ通り計量するようになりました。
計量しないなんてありえない派の実家
レシピをガン無視してセロリを炒め物にぶち込んだり、最悪なプリンを実家で作った日には実家で1日中小馬鹿にされるだろうな。
『計量しないなんてありえない』派閥実家出身の豊穣です。
豊穣家はまさに合理性重視。合理性をぐつぐつ煮詰めて冷やし固めた「合理性のにこごり」みたいな家庭だった。
そういう家庭はイレギュラーが発生することが大嫌いなのだ。
だから、「レシピ外の調味料をいれる」といったいわば料理中にクリエイティビティや独創性を発揮しようという発想ににならない。
何なら父は、私が小中学生の時に料理をするときに台所の斜め後ろに立って、計量しないもんなら「怠けるな」「食材と手間と時間を無駄にするの気か」とチクチク嫌味を言われてた。
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ちなみに計量しない派の人向けなんだけど、レシピ通り正確に作る料理の魅力は、
『「失敗しない」レシピをもとに適切なコマンド入力(食材、調味料、調理etc)をしたら、誤差のすくない完成品が確実に出力される達成感や面白さみたいなところ』だと思う。
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こうやって書くと「計量しない料理のよさ」「計量する料理の良さ」それぞれあって、それは二元論的に「料理が下手」「料理が得意」に切り分けられないよなって思う。
「計量して料理してるの?」と言われたらどうするか
ここまで書いて思ったけど、「俺なんか全然料理で計量しないよ~」っている先輩への返事っていくつかパターンある気がしてきた。
①その人が言われたいことを察してヨイショする
(例)
「え~~!そうなんですか!計量しないんですね!すごいですね。お料理得意なんですね!かっこいいですね!!」
↓
「俺(私)の方が、料理できるよ」アピールを察してヨイショする。
年上のめんどくさい先輩の時はこれがいいのかもしれない。
②ケンカを売ってみる
(例)
「えっ…計量しないんですか?笑あれですか、『料理で計量しない俺(私)かっこいい~って思っているタイプ』ですか?笑」
↓
いじっていいい先輩or同僚or後輩のとき。もしかしたら思わぬ回答が来るかもしれない(計量しない派の意見待ってます)
③受け流す
(例)
「へ~~そうなんですね~~」
↓
めんどくさいとき。「あとで心の中の【めんどくさい先輩ネタレパートリー】に追加したろ」と心の中で思っているとき。
おまけ
ちなみに、タイトルの話を同居人にしたら
「うーん、なんかおばあちゃんの家の料理の考え方じゃない?笑。でもさ、一発で調味料を計量できるボトルとか発明してくれたらいいよね~」って言われた。
そうだなぁ。確か小さじワンプッシュボトルとか誰か作ってくれないかなぁ。
とか思ってたらダイソーにあった。計量ボトル。
これをみんなで使えば、いざこざは起きず世界平和!
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おしまい