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#14 みんな気になる!海外のお誕生日会ってどんな感じ?〜オーストラリアの学校現場から〜

みなさんこんにちは。オーストラリアの小学校でアシスタントティーチャーとして働く2児の母ホジコです。

オーストラリア人はパーティが大好き!誕生日会はとにかく盛大!🎉

オーストラリアでは日本のように季節の行事が多くない国なので、誕生日とクリスマスは子供たちにとっては1年中ずーっと心待ちにするイベントです。子供に限らず、幾つになっても誕生日とクリスマスは大好きなオーストラリア人です。
子供がいる親としては、どのタイミングでどの規模のパーティをするのか頭を悩ませることと思います。
私の経験ベースではありますが、実際のパーティの様子を少しシェアしたいと思います。

1 誕生日の祝われ方が逆??

日本で誕生日と言えば、「主役をサプライズで喜ばせる」が定番ですよね。友達とご飯に行ったらサプライズでケーキを注文しておいてくれたり、みんなでお金を出し合ってプレゼントを用意してくれたりと。誕生日だからご飯行こうよ〜と誘われるとなんだかソワソワしちゃいますよね。
日本だと自分で誕生日会を企画する人ってそうそう多くないと思います。

対してオーストラリアでは、、、
自分で誕生日を猛アピール!
誕生日会を自分で企画して、招待状を配って、ついでにプレゼントは●●が欲しいと言う希望も添えちゃいます。
その代わりパーティに関わる費用はホストが払うのが基本です。
要するに「今日は私/俺の日だから、私が全部出すから楽しんで行ってね❣️」と言う訳です。

オーストラリアでは子供の誕生日パーティだけでなく、大人になってからも30歳、40歳、50歳、60歳といった節目の年はレストランなどで盛大にパーティをすることも通例です。
私もママ友の40歳のパーティに何度か行きましたが、ウエディングか?と思うような盛大なものや、会場まで貸切バスで行く(飲めるように)ようなパーティもありました。

 義理母の80歳の誕生日会。
控えめなパーティでしたが、やっぱり嬉しそうでした。

2 子供の誕生日会

上記のような文化がある国ですので、子供の誕生日会への熱の入れようは日本とは比べものになりません。クラスメイトがみんなやるので、うちもやらないと、、、というのが実際のところなんだと思いますが。

●1歳〜3、4歳
この年次はまだ幼稚園に入る前なので、クラスメイトを呼ぶと言うよりは、親の友達やプレイグループのお友だちを呼ぶような形です。
子供たちもケーキとちょっとしたアクティビティがあればOKなので、自宅でやったり公園でやったりという可愛い規模のパーティです。誕生日会をきかっけに、旦那さんも含めて家族で仲良くなると言うことも良くあります。
1歳の誕生日は子供のお披露目も兼ねて盛大に!という家族も多いです。

準備&費用:ケーキ、食事、装飾、パーティバッグ
この年次では当然親がセットでパーティに来るので、大人分の食事を準備する必要があります。当地ではバーベキューでソーセージを焼くのが一般的ですが、ケータリングやコストコでパーティフードを買う方も多いです。
公園や自宅でやる場合には会場費などはかからず(公園でもガジボを予約する場合にはお金がかかります)料理中心にコストがかかります。
子供が小さいうちなので、準備が進まずに大変です!祖父母など家族が準備に総動員されるのをよく見ます。

1歳のお誕生日パーティのセッティング。
お家で小規模なパーティ。
お庭でホームパーティ。バウンシーキャッスルをレンタルしていました。
プロのフェイスペイターを雇うのもよく見かける光景です。

●4歳、5歳、6歳、7歳
キンディー、プレプライマリー、1年生にあたる年です。
子供たちが一番誕生日に興奮してわくわくする年です。同時に毎週末のように誕生日会に呼ばれるパーティの嵐が吹き荒れる時期です。なぜならクラス全員を招待するクラスパーティが主流になるからです。(もちろん少人数でやる子もいます。)
我が家の息子くんがキンディーの時はクラスに第一子の子が非常に多く、クラス20人中、全員を呼ぶパーティをしたのは15人でした。娘ちゃんの時は第二子以降の子が多かったので、クラスパーティは全体の半分くらいだったと思います。

季節が良い間は近所の公園でやることが多いですが、冬生まれの子はインドアプレセンターで行うことが多いです。インドアプレセンターではパーティルームを2〜3時間貸し切れるので、そこでケーキや料理を食べるという感じです。
その子が好きなもの、例えば恐竜、ブルーウィー、ウルトラヒーロー、ユニコーンなどをパーティのテーマにコーディネートしたりします。

準備&費用:ケーキ、食事、装飾、パーティバッグ、アクティビティー
大規模なパーティの場合は、とにかく参加人数分の子供の食事、ケーキを準備。兄弟がいる人は一緒に連れて来るので兄弟分もカウントしなくてはいけません。誰が来るのかRSVPしてもらう際に確認することが重要です。
この歳になるとゲームなどのアクティビティが必須になるので(例えば、pinata, pass the parcel, pin the tail, musical statue, musical chair,
treasure hunt など)、その準備と景品などもあるといいと思います。
入場料がかかる場所で行う場合には、全部込み込みのパーティパッケージが用意されているので親の負担が軽くてすみますが、その分コストがかさみます。兄弟に対してはケーキと料理は出すけど、入場料は自腹でお願いというパーターンが多い気がします。(インドアプレーセンターでは招待1人当たり$30が目安です)

クラス全員を招いたパーティ。
ぶら下がったドーナツを手を使わずに食べるゲーム。
ケーキカットにみんな集まります。
大きいお家だと自宅でクラスパーティができてしまう、オーストラリアです。
インドアプレイセンターでのパーティの様子。
バッドマンをテーマにしたパーティでした。

●7、8歳〜12歳
小学校1年から6年生にあたります。大規模なパーティからサイズダウンして自分のお気に入りの友達を選んで、密な時間を過ごす方向になります。この頃にはホスト家族が全部仕切ってくれるので、子供だけパーティに行くことも多いです。
自宅でお泊まり会をすることもあれば、ゲームセンターやプールに行ったり、映画館に行ったり。自然派の子はマウンテンバイクで出かけたり、ビーチに一緒に行ったりします。女の子であればお揃いのパジャマを買っておいてお泊まり会みたいな感じです。

準備&費用:ケーキ、食事、アクティビティー
人数が減るぶん、一人あたりにかける費用は高くなります。例えば、映画館に行った後にレストランで食事をするとか、プレゼントのお返しにギフト券をあげたりということも聞きます。(ちょっとやり過ぎですよね!?)入場料や食事はホストが持ちますが、その代わりに誕生日プレゼントも高額になりその子が欲しいものをセレクトしてあげるようになります。

トランポリンセンターも会場としてよく使われます。

3 実際のところ、何が重要なのか??

ここまでで、オーストラリア人が誕生日会は盛大に、かなりお金をかけていることがわかると思います。
私が招待された子供の誕生日会の中で最もお金がかかってるなーと思ったのは、レジャーランドで子供30人規模のパーティ。子供一人あたり$55のパーティプラン(入場料とランチボックスがついての価格)だったのでこの時点で$1,650。パーティ会場の場所代に$2000かかったとのことでしたので、ざっと見積もっても$3500以上、それプラス大人用の食べ物や飲み物も用意してくれていたので、恐らく40万円近くかけていたのではないかと思います。※親の入場料は自腹です。

一方でクラス全員を呼んだとしても、公園でのびのびと、友達が祝いに来てくれればハッピーだよね、という考えの家族もいます。
こういった場合には、公園でお菓子とフルーツを広げただけのシンプルなものなので、ケーキとパーティバックくらいの出費で2万円もあれば十分だったりします。

もちろん子供たちは普段行かない場所に招待されたら超絶喜びます。
ですが、省エネしたパーティでも工夫次第で、というか、お父さんお母さんの雰囲気作り次第で大成功なパーティにもなります

また、パーティを毎年友達を呼んで行う家族もいれば、2〜3年に1度の家族、一度も友達を呼んだことがない家族など、本当に様々です。面白いことに、クラスパーティに来る家族は毎回同じメンツ!なのです。
要するに親が社交的でパーティ好きかどうかによって、子供の誕生日会の運命が決まってくると言っても過言ではないと思います。笑

いずれにしても、オーストラリア人はお誕生日をみんなでお祝いしよう!という文化がありますし、子供も自分の誕生日に大好きなお友達が集まってくれることで自分が愛されていることを感じることもできると思います。
誕生日会をやってあげたいと思う方は、子供が一番誕生日会をして欲しいと思う年を見定めること、誕生日会の頻度や予算などの方針を家族で設けておくといいと思います。

4 番外編:我が家の場合

実は私、人を招くのが好きな方なので、毎年子供たちの誕生日はお友だちを呼ぶパーティをしています。その代わりに小規模にしたいので、誕生日の年齢の数だけ友達を呼べるシステムにしています。(例:5歳の場合は5人のお友達を呼べる)ルールが明確なので子供も納得してくれます。
我が家はプレセンターを貸切るなど無理なので、自宅でバーベキューしたりお庭で遊んでもらったりといった簡単なものです。ケーキと料理も全部自分でやるのでなんとか予算内に収まりますが、準備はそりゃー大変なので子供たちの誕生日近くになるとヒヤヒヤします。笑

料理は日本人というメリットを活かして、お好み焼き、焼き肉ピザ、寿司など普段ローカルの人が食べないようなものを出しています。かなり好評です!去年はかき氷をやりましたが、これまた大当たりでした!

息子君7歳の誕生日。7家族が自宅に来てくれました。
娘ちゃん5歳の誕生日。我が家の手作りツリーハウスで遊びます。
他の子はドレスアップして来てくれたのに、娘ちゃんは地味な格好を選択。
プールをした後は旦那手作りのジップラインで遊びます。
ご要望のユニコーンケーキも手作り。上手く行きました♪

息子くんが6歳の時、一度だけクラスパーティもしました。
本当にたくさんのクラスパーティに呼ばれて来たので、「人生に1度くらいは」との思いで開催しました。場所はもちろん公園、週末にすると旦那さんまで来て料理が大変だな〜と思ったので、学校が終わった3時半からの開催にして、全員学校からそのまま公園に来てもらいました。
39度の猛暑日で最悪なコンディションだったのですが、スイカ割り、ヨーヨー釣り、金魚すくいをセッティングして日本の縁日的なパーティにしました。周りのお母さんたちには好評だったのですが、息子君的にはピンヤータの方がよかったらしいです。。。一生忘れない良い思い出になりました。
忙しすぎて写真が全然撮れなかったのが後悔です!

人数分のカップケーキ。オーブンがフル回転でした。
金魚すくい(スーパーボール)に挑戦する子供たち。
ヨーヨー釣りもやりました。膨らますのに前日は徹夜。
スイカ割りは大好評!今でもスイカの誕生日会よかったと言われます。笑
ヨーヨーと金魚すくいは日本から取り寄せました。

いかがだったでしょうか。
誕生日会を主催する親は大変ですが、子供たちの誕生日をみんなでお祝いしようという考えが好きなので、これもオーストラリア文化の素敵なところかなと思っています。

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