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認証保育園の選考基準①条件編
私が当時0歳の娘の保活で認可、認証全て全滅して絶望していたのは、「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログを発端に待機児童問題が大いに盛り上がった(?)2016年でした。
認可保育園はポイント制でポイントが並ぶとあとは所得などで弾かれるということは分かっていましたが、認証保育園については一体何を基準に選考されているのか全く分からず、何の手応えもないまま見学と申し込みを繰り返して落ち続けていました。
今回は、保育園で働くうちにこの点についておぼろげながら見えてきたことについて書きたいと思います。
前提として、あくまで私が勤務する園(東京都認証保育所)での基準です。
また、認証保育園は保育園と保護者の直接契約であるため、保育園側の都合で選考することができます。この場合の都合とは、園の運営上、経営上の都合ですので、本来保育を必要とする子どもの受け皿としての目的に沿っていないと感じられるかもしれないですが、理想ではなく現実の姿をお伝えしたいと思います。
まず、保活中に私が先輩方から聞いていた認証保育園の保活のポイントは以下のようなことでした。
・両親の収入
・祖父母が近くにいるかどうか
・見学時の態度、身なり、質問など
要は「認証保育園は物分りと金払いのいい親が欲しいはず」という推測のもと、先輩方のアドバイス通りきちんと化粧をして、オフィスカジュアルくらいの服装で見学に臨んでいました。
ですが、結論から言うと、これらの条件は全く重要ではありませんでした。
保育園に転職して分かった、選考基準は下記の通りです。
①第一希望かどうか
(認可が合格してもそちらを断るか、または当初から申し込んでいないか)
正直、この条件がダントツで重要だと思います。
どれだけたくさん申し込みが集まっても、認可保育園に決まるとそちらに行ってしまうのでは、余りにもリスクが高くなります。
このため、申し込みの時点で認可や他の認証への申し込み状況を確認し、特に認可に申し込んでいない方が最優先となります。
②預ける時間、曜日
保育園では、たとえ利用園児が一人でも、保育士は2名以上配置しなければなりません。
このため、延長保育や土曜保育は、子どもの人数が少ないと赤字になってしまいます。(※補足)
このため、平日の18時以降や、土曜日の利用希望者は、他の希望者よりも優先度が下がってしまいます。
入るときには利用時間を見通しより短めに伝えることをお勧めします。
③住民票のある市区町村の認証保育園かどうか
これは市区町村によって温度感が異なると思います。
そもそも認証保育園は東京都の事業ですので、都内に住んでいればどの保育園でも通うことができます。
ただ、東京都とは別に市区町村も認証保育園に助成金を出しているので、できれば市民を優先して受け入れて欲しいという意図があり、実際に定期監査等ではその点を指摘されることもあります。
まとめ:認証保育園の保活ポイント
①申し込み時には、認可は申し込まず、ここが第一志望です、と伝える。
②利用時間は見通しより短めに記入する。
③住んでいる市区町村内の保育園を優先して申し込む。
認証保育園の選考基準、条件編は以上です。
次は、侮れない【タイミング】について書きたいと思います。
※補足:
2022年の2月に、京都で認可保育園が本来開所すべき土曜日を休園にすることについて市の担当者に便宜を計ってもらい、見返りに高級時計を贈っていたという収賄事件がありました。