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保育士になって「先生」を信じられなくなった話
タイトルからして悲しいトピックスになってしまいました。
先日、小学生の娘が学校でトラブルがあり、担任の先生と話す機会がありました。
当のトラブルの現場を先生も見ておらず、当事者の話はやった、やってないで食い違っていたため、家庭ではやったと決めつけて叱ることはできません、と伝え、そうですよね、分かりました、と理解していただいてその場は終わりました。
特に先生の考えを押し付けられた訳でも、娘の問題点を責められたわけでもなく、ごくごく穏やかな面談だったのですが、終わってから心のどこかで
「保護者に伝える内容と子どもに伝える内容が同じとは限らない」
「保護者には人当たりがよくても子どもには厳しいかもしれない」
と疑ってしまっていることに気付きました。
学校も保育園も、保護者が立ち入れないブラックボックスである点、接点になる子どもはまだ成長途中である点は共通しています。
保育士になって、この職業の人が大人に接するときと子どもに接するときで驚くほど人格が違うと頻繁に感じます。
保護者にも同僚にもとても人当たりがよくて気が利く人が、子どもには厳しいというだけではない、恫喝に近い不適切な声かけばかりしていたり。
ベテランで年配の、保護者の信頼も厚い保育士が子どもの苗字を呼び捨てで呼んでいて、しかもその行為が問題であると全く自覚していなかったり。
どれもおそらく保護者の方は全く気付いていなかったであろうことを考えると、私自身が保護者の立場になったとき、娘の「先生」という人を手放しで信じることができなくなってしまったと感じます。
ちなみに、例で挙げた2件は、市の巡回指導で指摘され、修正されました。
外圧からしか変わることができないのは情けないことですが、それが実態である以上、保育園は安全とのバランスを取りながら可能な限りオープンにしていかなくてはならないと感じます。