Vol.2 子どもと向き合い学んだ「多様性」。 保育士経験を生かして「育つ」をサポートする人へ
新潟県でフリーの保育士として活躍中の原 知恵子さん。現在は、お母さんと赤ちゃんのワークショップや、自然豊かな里山の中で親子が一緒に遊んで学ぶ「里山おやこ園」という取り組みを始め、たくさんの親子をサポートしているそうです。原さんがフリー保育士になるまでの経緯や、現在の活動内容についてお聞きしました。
「保育士になれば、やりたい事が全部できる」
そう思って保育士の道へ
両親が共働きだったので、私も保育園に通っていたんです。当時すごく好きな先生がいて、自分も先生みたいになりたいと思ったのが、保育士を目指す最初のキッカケ。学生時代には「絵を描いたりモノづくりしたり、接客もしてみたいな……」と他にもやってみたいことが出てきたのですが、結果それって保育士になれば全部できるんじゃない?と思って。専門学校で保育士資格と幼稚園教諭の資格を取って、卒業後すぐ保育士として働き始めました。
保育士時代、大変だったのは「自分との対話」
保育士の仕事は、子ども達に何かを教えて育てる仕事だと思っていました。けれど実際に働き始めて気付いたのが、子どもは自力で育つということ。成長する中で芽生える、子どもの価値観に触れることで、自分の価値観と向き合う瞬間が多くありました。「自分が正しいと思っていたことは、果たして本当に正しいのか?」を考え直し、保育を通して自分を知る作業に苦労しました。そして「自分自身と他者にはそれぞれの価値観がある」という多様性を体感することができました。
出産後、フリーの保育士に転身
親子をサポートする取り組みを開始
夫の転勤で新潟に引っ越した時は、保育士を続けるつもりでした。でも子どもが通う保育園と自分が働く保育園を探すのが大変で、フリー保育士という形を取ることに。
フリー保育士としての第一歩は、ベビーマッサージ教室の開催。「保育園に子どもを預けていれば先生たちが伴走してくれるけれど、子どもを預けていない親御さんにはそうやって支えてくれる人がいないのでは」と考えたのが教室開始のキッカケでした。保育園に通わせていなくても、赤ちゃん達と一緒に周囲と関われるんだよ、ということを伝えたかったんです。現在取り組んでいるのは”親子で一緒に育つ”をコンセプトに、異なるテーマで講座を開く「里山おやこ園」。他には、私が理事を務める「NPO法人はぐハグ」の取り組みで、2時間子どもを預けて親御さんはお風呂やカフェでゆっくり過ごせる「パパママ銭湯」があります。
みんな違ってみんな良い、という保育士時代の学びを活かして、今後は子育てしやすい街づくりのデザインをしてみたいですね。
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