レッジョ・エミリア・アプローチの保育の目的と基本原理②
https://item.rakuten.co.jp/book/1213584/
今回はこれを読んで学んだことをアウトプットしていきます。
前回の記事はこちらから。
イタリアのレッジョエミリア市とはここ。
(一生行かない気がする・・・w)
レッジョエミリアにある学校が
こちらのサイトで世界で最も優れた学校(1991年)に選ばれました。
組織内における子ども達の関係と相互作用
保育所や幼稚園ー小学校ー中学校
さらには保護者や家族
全てが連動していることが理想的です。
(現代では保幼小の連携ができず問題視されています)
→個別最適な学び・協働的な学び
*取り上げる機会があれば今後取り上げます。
保育の3つの主役
1、子どもたち
2、親(保護者)
3、保育者
→1、子どもたちが幸せであることが前提でそこに人としての権利が守られていることも重要です。
→2、3、保育所の日々の生活や行事、など子どもたちの学びの経験を得るために協力することで子どもの権利を保障することに繋がります。
空間の役割:感じの良い場所
保育所に入った瞬間に歓迎の雰囲気が伝わります。
壁の色や小物の配置、など単に美しいだけでなく非常に個性的です。
またいたる所に、絵、スケッチなどの作品が空間に飾られています。
さらには誰もが子どもたちの写真を見て、
考えや探究の過程を理解させるように展示されています。
時間の役割と継続の重要性
時間は時計によって定められません。
個人の感覚やリズムが重要視されます。
子どもたちは3年間(長くて6年間)同じ仲間の集団で過ごしますが
発達にともなって興味は変わります。それでも仲間たちとの関係は一定のままです。
パートナーとしての保育者
保育者は子どもの活動に耳を傾けます。思いつき、推測、考え方をノートやビデオで記録し、保育者は進んだり戻ったりする話し合いを子どもと一緒に築き上げて楽しむ経験でもあります。この活動をするには同僚と熟考し、
また子どもたちに耳を傾けることが個々の、集団の絶え間ない専門的な成長に貢献するのです。
記録文書化の力(ドキュメンテーションの力)
子供達の意見、討論、彼らの活動を撮った写真、子どもたちの思考と研究の過程は記録文書化されます。
=ドキュメンテーションを作る
これはいくつかの機能を持っています。
1、親に子供達の経験を伝える。
2、担任以外に子どもをよりよく理解させる。
3、ドキュメンテーションを見て評価をすることで専門的な成長を促進し、職員間でのコミュニケーションや発想の交換を容易にしてくれます。
つまり、ドキュメンテーションは保育所の歴史をたどるだけでなく保育者たちが学ぶ楽しさを生み出すということなのです。
以上、本の内容から抜粋してまとめてみました。
自分なりの解釈
ローリス・マラグッチさんは預言者なんでしょうか・・・。
保幼小中の連携はちまたで盛んに言われていることで
私が働いているところでも最近ようやく関わりが増えてきました。
子どもの人権を大切にすることは、子どもの主体性を大切にすることと似ていると感じました。
子「ブロックまだ途中だから片付けたくない!」
保「もうご飯だから無理です」
(無理に取り上げて グシャー・・・)
こんなことしてたら子どもの人権もなければ主体性もない・・・。
どうせ壊されるからやらないとか、嘘をついて隠したりすることにもつながりかねない!!それは時間という概念を私たち保育者が改める必要があるのだと感じます。
あとドキュメンテーションに関する書籍が最近増えてきました。
https://item.rakuten.co.jp/book/16485398/
私は今これを読んでいますが
「保育の質を高める」
本当にそう思います。行事や日々の保育に追われて
事務的に仕事をこなしてしまっている中でしんどいかもしれません。
子ども一人一人のことを考える時間が圧倒的に少ない!そして一人一人と重要視しすぎると全体が見えなくなる。個人を見ることは大切だけど集団を育てるというのも保育者には必要なこと。集団が育てば個人が育つ。個人が育てば集団が育つ。実体験で本当にそう感じています。
本日はここまで。
ご拝読いただきありがとうございました。