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#16 あのとき描いた未来に立ってみて

生涯最後の担任をするクラスになるであろう子どもたちと一緒に卒園した私は、2017年4月1日、新たな一歩を踏み出した。


幼稚園教諭としての9年間は幸せだった。しかし、視野を広げてみると、子どもを取り巻く現状への違和感や疑問も多くあった。

そこで、保育現場の課題に向き合い、外側からアプローチすることで、子どもの今と未来をより豊かにする環境を広げていきたいと独立の道を選んだのだった。


所属がなく、社会とむき出しの自分が直接触れるヒリヒリした感覚は、久しく忘れていた感覚だった。ワクワクする気持ちの一方で、怖さと焦りが顔を出す。

未来が見えない手探りの日々を過ごしていた。自分の情けなさに涙がこぼれた日もあった。そんなときいつも思い浮かぶ顔がたくさんあったことは救いだった。


独立して半年ほどが過ぎた頃、こんな投稿をしていた。

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半分本気、半分勢い。

宣言することで何かを変えたい気持ちもあった。

5年後までに保育園がつくれていたらいいなくらいが本心だった。


その半年後に突然の出会いが訪れる。

2018年4月のことだった。

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私にとっての「保育」という存在にも向き合っていきたい。子どもにとっての「保育」も、保護者や社会にとっての「保育」も考えていきたい。その営み…

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