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講演会日記 その1 「講演会 『笹山遺跡出土の火焔型土器が国宝となるまで』のまとめ」
新潟県で唯一、国宝に指定されてるのがこの笹山遺跡出土の火焔型土器である。その火焔型土器が国宝になるまでの軌跡の講演会が先日、新潟市文化財センターで行われるというので、さっそく拝聴してきた。
国宝は単品の土器が指定されたのではなく、笹山遺跡から出土した火焔型土器のすべてが国宝だという。つまり今後も笹山遺跡から火焔型土器が出土すれば、それも国宝になるのだ。
出土した火焔型土器には番号がふられるのだが、なかでもNo.1の番号がふられた土器は、姿かたちとももっともすばらしい、と云われている。講演によると、そのNo.1の土器の出土はいくつかの偶然が重なって見つかったというのだ。
発掘作業の最終日にたまたま雨が降って、そしてたまたま土の色が不自然な箇所があり、それをたまたま見つけて、おかしいと思い掘ってみたら出てきたとか。
このとき、発掘作業の最終日が一日でも早かったら、また最終日に雨が降らなかったら、土の色が変化しなかったら、また変化しても気づかなかったら。
これらの偶然がなかったら、次の日から始まる工事で、ブルドーザーの餌食となっていただろうという。うへぇ〜。
ってことはだよ。全国あらゆるところで土木工事ってのは行われているが、もしかするとだよ。どこかの工事現場で国宝級のものが土中に眠ったまま、それに気づかずに粉ごなにしてしまってるってことも十分あるっちゅうことか?? ま、あくまで、もしかすると、っていう話だけどね。
ともあれ、考古学の講演会ってこれまで受ける機会がなかったので、とても有意義な時間を過ごせたと思う。うん、良かったッ✨
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「火焔土器」はこの世に1つ。昭和11(1936)年に馬高遺跡で出土して、馬高A式1号と命名された土器
「火焔型土器」は火焔土器と同じ特徴をもつ土器の総称
No.1の土器は最初、薄ピンクをしていた → 空気に触れていたら通常の土器の色に
火炎のような模様はどれも整っていて失敗がない → 専門的な技術をもつ集団がつくった?
火の渦説と水の渦説がある
突起は必ず4つ → 理由は不明
ニワトリのような突起 → 5000年前はニワトリは存在しない → 水面を魚が跳ねてる模様?
ひとつの土器のうち、全体の90〜95%は実物、他の残りは補修材など
土器は粘土状を乾燥させると10%縮む。さらに焼きで10%以下縮む。
世界遺産 → ユネスコ 不動産
日本遺産 → 文化庁 観光目的
他の展示場への貸し賃は0円
年に2件までという規則
事故などの保険が安い 数千万円 → 本来は5〜10億はほしい
基本的に貸さない → 十日町市に来てもらう
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