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その心は誰のもの


小鳥のように

まわりをうかがう小さな心


その心は誰のもの


あちらこちらを行ったり来たり

木の葉のように舞う心



自分が自分でないような

そんな気がする時でさえ


真ん中に流れる

ひとすじの幹



季節を過ごす葉のように

心だけが

色を変え 動きを変える





その樹はいつもそこにいて

静かに語る



散ってもいい

揺らいでもいい



自分自身が幹だということを


忘れなければいい







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