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どうする?父親の施設入所11 また転院

精神科病棟恐れるべからず
2016年10月末に脳梗塞を発症した父は、①中央病院→②療養型病院(脱走)→③認知症専門病院の精神科病棟へと転院を繰り返しました。③精神科病棟へ転院当初、父は興奮状態のため鎮静剤を投与されていましたが、次第にその量も減り、落ち着きを取り戻しました。父の認知機能がそれほど下がらなかったことは、年始のホテル外泊でわたしも確認済みです。

これまで精神科病棟に縁がなかったわたしは「お父さんは、精神科病棟に入ることになっちゃったのかぁ」と少し落ち込んでいました。偏見があったんですね。

②の「療養型病院」を脱走した時の父のように一時的に暴れたり、興奮、せん妄がある場合は、専門医にかかって状態をよく観察してもらい、薬を微調整してもらって心身の状態を上げる。次に転院するためのステップなのだと考えればよいのでしょう。

でも当時のわたしは、知識もなく、暴れる父が巻き起こす暴風に振り回されて、行き当たりばったり漂っている。必死で求めれば、誰かが糸を垂らしてくれる。その糸にすがってブラブラしているような具合でした。

2017年3月。介護老人保健施設への転院の提案。
寒い冬が終わろうとする頃、精神科病棟の医師やケアマネさんから、そろそろ転院をとお話がありました。

・父は、基本的に落ち着いている状態であること。
・父の認知機能の低下はそれほどではないから、次の施設でうまく行けば要介護2→要介護1にできること。
・ここの認知症専門病棟は、要介護3程度の方が多いので、父は認知症以外の方も大勢いる系列の介護老人保健施設にとりあえず入ってみては?とのことでした。60ー80歳の女性が多い施設です。

介護老人保健施設について(当時のわたしの知識)
老健は要介護1の方から入れる施設です。基本的には自宅への帰宅をめざしてリハビリする施設なので、①中央病院の面談では紹介を断られました。3ヶ月に1回ケアの見直しがあり、滞在の継続か転院かが決まります。3ヶ月後の父がどうなるのか、長期的な見通しが立たないので心配でした。

老健見学結果
「シャワー浴ではないこと」→父、シャワー浴だと入浴拒否しそう。
「ドクターが常駐しているので、簡単な医療行為はしてもらえること」→わたしたちが、助かる。
「まあまあ、若い人がいること」→父には、一番大事。
「面会の自由度が高いこと」→会いたい時に会えるのは大事。
「脱走できない、土地勘がない施設」→エレベーターと玄関扉にロックがあるので、脱走しにくいこと。

などを確認しました。今のところわたしたちに、紹介されたこの施設以外の選択肢はありません。3ヶ月以内に、今後父が長期的に滞在できる施設を探すことが課題となりました。
父の施設入所つづきは下記より。老健に入所してからの話。


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