場面緘黙症ブログ「12歳の私が伝えたかったこと④」 〜パニック〜
4歳の時、幼稚園入園をきっかけに「場面緘黙症・緘動 ※」を発症した娘。
その後不登校やパニックなどを経験し、ようやく自分を振り返ることができた12歳の頃に綴ったブログを再構成しました。
(※場面緘黙症:家庭では話すことができるのに、社会不安のためにある特定の場面、状況では話すことができなくなる疾患。強い不安により体が思うように動かせなくなる「緘動(かんどう)」という症状が出る場合もある。)
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私は小学6年生。
学校には行っていません。
幼稚園の頃、みんなの前でおしゃべりしたり、動いたりできなくなる場面緘黙症になりました。
私は5年生の終わり頃までよくパニック状態になっていました。
私のパニック状態とは、こんな感じ...
・何を言われても「なんで、なんで」と言い始め声をあげて泣く
・涙を拭くこともできず、床に伏せて泣き続ける
・どんな声をかけられても起き上がれない
・いる場所から動けない
・手足で床や壁を引っ掻いたり、足元の物を蹴ったりする
・気持ちは泣き止みたいけど、泣き止めない
・お母さんでなければ終われない
そして、おわったあと…
・体から全部ぬけてしまったみたい
・次の日起きてもしばらくの間、頭が痛い
私がパニックになるのは、家族以外の人がいないところでだけ。
ほとんどは家の中。
家族だけの車の中だったこともあります。
6年生になる頃にはパニックになることはなくなりました。
きっかけは何だったのか考えてみると………
ひとつは、ミルクボランティアを始めたこと。
ミルクボランティアは生まれたばかりの保護猫に、数時間おきにミルクをあげたり、排泄のお世話をしてあげて、カリカリのキャットフードが食べられるようになる2か月くらいまで預かります。
イライラしていても、子猫をなでたり抱っこしたりすると、落ち着いたり幸せな気分になれました。
他には、お菓子作りにはまったこと。
5年生のクリスマスに、初めて一人でケーキを作りました。
私のスイーツを食べてくれた人が笑顔になってくれるのがすごくうれしくて、
デザインにこだわったスイーツを考えたり作ったりしました。
お菓子作りをしていると、イライラしていることや、嫌なことをいつの間にか忘れてしまいます。
でも、今でも、パニックになっていた時のことを思い出すと、パニックになるときの感じがボワッと戻ってきます。
こうしてパニックについて書いている間も、体のいろんな部分がぞわぞわもぞもぞしてとても嫌な気分になると気付きました。
もうパニックにはなりたくないけど、私のぞわぞわもぞもぞを消せる、もっといい方法を知りたいです。
ミルクボランティアやお菓子作りをもっともっとたくさんしたいです。
幸せな気持ちになれる時間をもっともっと作りたいです♡
***hohimaro(ほほみの母)の記事も併せてお読みください***