『ストレイチルドレン』備忘録
『ストレイチルドレン』をクリアしました。
考察とか感想とか、そういったものが全くできない人間なので、プレイして感じたことを”自分用として”そのまま残しておこうと思います。
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・このゲームは『moon』の要素が強いけど、それ以上に木村さんの人生を表現したものだと思った。何となく。
・エンディングを見終えて、すぐに思い出したのが『moon』のサントラ「EX-PO'97」のライナーノーツに木村さんが寄稿した文章。
・「昔、僕の心はいつも死んでいた。」「だけど何度死んでも、僕は生き返った。」「現実世界の半分は不快で最悪な世界だったけど、残り半分は心地よい僕の最強の世界だった。実は世界は偉大な素粒子で満ちていて、僕を何度も生き返らせた。」
・『ストレイチルドレン』は本当に難しい。何回も死ぬ。嫌になって投げ出したくなるぐらい死ぬ。
・一方で、それを忘れさせてくれる素敵なキャラクターたち、背景、音楽(ハナモゲラ語)、テキストなどがある。だから、生き返ってまた進めることができた。
・「死ぬ」と「生き返る」の繰り返しは辛いけど、それでも進むしかないよねと言われた気がした。でも、これはゲーム。ちゃんとエンディングに救いがあって、ほんの少しだけど、僕にとっては大きなご褒美だった。そして、それこそ”成仏”してしまった。
・過去のラブデリック系と言われる作品と同様の現象が今回も生じて、「しばらくはプレイしたくないけど、ついつい『ストレイチルドレン』のことばかり考えてしまう」状態が続いている。(それなら地縛霊かも)
・もちろん、”成仏”できない人もいると思う。できる、できないは好みの差なのだと思う。ちらっと世の中の様子をのぞき見してみたけど、すぐに止めた。いろいろな人がいるんだから仕方ない。各々の人生を送っている。
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・他にも過去のインタビューで読んだ木村さんの子供時代の話、旅の話、今の家族の話。それらの要素が『ストレイチルドレン』に入っていた気がした。
・「各ステージを国という設定にした」ところも旅人である木村さんっぽいなと思った。ずっと旅に出られてないらしいから、その願望が強かったのかな。
・そう言えば『ポリポリコミック』に収録されている木村さんが描いた漫画『月影鉄道の夜』があった。この漫画が一番の元ネタなんじゃないかと思ってしまう。「ケンケン」らしきキャラクターが出てくるし。夏コミに行って『ポリポリコミック』を買っておけば良かった・・・後悔。
・やっぱり宮沢賢治の世界に影響を受けているのかな・・・と関係ありそう要素(木村さんが影響を受けたゲーム、漫画、映画など)を考え始めたらキリが無いや。
・あと、ちゃんと「もうラブデリック系って言わないでよ、オニオンゲームスの作品だよ」と注意された気がします。深く反省しています。
・余計なお世話だけど、このゲームで木村さんを含めたオニオンゲームスに心無い言葉が届きませんように。届くのなら、言い方に注意した優しいご指摘がきますように。
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やっぱりまとまりませんでしたが、備忘録なのでこんな感じで〆たいと思います。『ストレイチルドレン』を遊べて良かったです。