【FGO】コヤンスカヤの正体を考察
動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm39705191
※内容は微妙に違います
注意
・この記事はFGOのネタバレを含みます。
・この記事はあくまで著者の考えであり間違っている可能性があります。
前書き
8月に「光のコヤンスカヤ」が実装され、早3ヶ月経ちました。
2部のストーリー中でも謎の多い存在である、コヤンスカヤの正体について気になっている方も多いのではないでしょうか?
なぜ、クラスがアサシンなのか
なぜ、ロシアなのか
なぜ、光のコヤンスカヤなのか
この記事では、コヤンスカヤの正体を仮定し、マテリアルやセリフに当てはめる形で情報を整理していきます。
この記事では、
6章までのストーリー中のコヤンスカヤのことを「獣のコヤンスカヤ 」
6周年で実装されたコヤンスカヤのことを「光のコヤンスカヤ 」
両方に当てはまる場合は「コヤンスカヤ 」
と表記します。
この呼び方は光のコヤンスカヤの始皇帝に対するセリフを参考にしました。
「始皇帝がいらっしゃる!?しかも、半分徒歩で来た?相変わらず、とんでもねえ人類ですね。あ、いえ、真人でしたっけ……。ですが、私は慌てません。なぜなら、光のコヤンスカヤ。あの方が「悪」と断じるのは、獣の私なのですから」
■コヤンスカヤの正体(仮定)
早速ですが、結論からです。
私が考えるコヤンスカヤの正体は
魔神柱がコピーした玉藻の前と
セマルグル(獣)or || and ゾリャ(光)
が合わさったもの
です。
■魔神柱(グシオン、エリゴス、カイム)
グシオン、エリゴス、カイムは「管制室」に配置されていた魔神柱です。
管制室の魔神柱と戦っていたのは「死界魔霧都市 ロンドン」で縁を結んだサーヴァントです。この中には、玉藻の前も含まれています。
この3柱は玉座での決戦の後、ゲーティアの統括から離脱して最後まで英霊たちと議論を行なっていました。つまり、玉藻の前たちと議論を行なっていたということです。
消滅した描写もありませんでした。
【冠位時空神殿 ソロモン】第13節
魔神グシオン「エリゴス、カイムは私と共に、最後まで、英霊との議論を続ける。」
ここまでの情報では、魔神柱とコヤンスカヤを関連づける証拠としては不十分ですよね。
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ここからは、コヤンスカヤに見受けられる魔神柱の要素を紹介します。
■魔神柱(グシオン、エリゴス、カイム)と妲己
この3柱の魔神としての能力は玉藻の前(特に妲己)の在り方に当てはまります。
グシオン「過去・現在・未来の知識をもち、召喚者の様々な質問に答える」
エリゴス「王や偉大な人物の寵愛をもたらすとも言われる」
カイム「優れた弁論家である」
九尾の狐「九尾の狐が持つ知識の範囲は全ての分野においてとなり、またその知識量自体もとてつもないものとなります」
妲己「帝辛に寵愛され、帝辛は彼女のいうことなら何でも聞いたという」
妲己「弁辞をよく好み、姦を究めること盛んにした」
※名前のリンクは各ソースに飛びます
■クラスがアサシン
管制塔にいた魔神柱のクラスはアサシンでした。
アサシンの霊基を持つ魔神柱が、玉藻の前をコピーしたため、光のコヤンスカヤの霊基もアサシンになったと考えられます。
※宝具的にはライダーっぽいですよね(個人の感想)
■回りくどい顕現
中国異聞帯で始皇帝に妲己と言い当てられた後、芥ヒナコからオリジナルとは別物のように言われているのと、回りくどい顕現と言われている。
【人智統合真国 シン】第10節
芥ヒナコ
「私、昔から貴方のことが大嫌い。
いえ、貴方と同じ女狐が大嫌い、と言うべきね。」
「どんな流転をしてそうなったかは知らなけど、
今回はまた、随分と回りくどい顕現じゃない。」
■霊基の質量が10万トン
中国異聞帯で始皇帝に霊基が10万トン近い質量を持っていると言われています。これは魔神柱、3柱分が元になっていると考えれば納得できます。
【人智統合真国 シン】第10節
始皇帝
「魂・・・いや、霊基とやらの質量がケタ違いだ。10万トン近い質量など、朕もドン引くぞ?」
■獣のコヤンスカヤのセリフ
魔神柱の記憶を有しているのであれば、以下の獣のコヤンスカヤのセリフは腑に落ちます。
【序/2017年 12月31日】第2節
フォーくんに対して
「弱っちいクセに襲いかかってくるんだもの。」
「昔はどうだったか知らないけど、今じゃただの小動物。」
【2部5章 オリュンポス】第11節
カルデアメンに対して
「ええ、改めてお礼を申し上げますわ。」
「甘ったるいゲーティアの希望を、これ以上ないほどぶち壊してくれたことに、ね!」
■オリュンポスの愛玩の獣
5つの尾の先に魔神柱の目のようなものがあります。
■光のコヤンスカヤの宝具
光のコヤンスカヤの宝具名は「霊裳重光・79式擲禍大社」です。
魔神柱のチャージ攻撃、焼却式〇〇と類似点が見られます。
79という数字は3柱の魔神の序列を足した数字と一致します。
グシオン(11番)
エリゴス(15番)
カイム(53番)
以上のことから魔神柱がコヤンスカヤになったと考えます。
■セマルグル(獣)
セマルグルはスラヴ神話の神です。
魔神柱がどのような経緯でセマルグルと混ざったかは分かりませんが、獣のコヤンスカヤにはセマルグルの要素が見受けられます。
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セマルグルの概要
セマルグル(Semargl)
農耕と植物の生育にかかわる神、新芽と緑の守護者、広い意味での「武装した善」の象徴とされています。
セマルグルは鳥と動物の要素が入り混じった姿をしています。(特に犬かライオンに翼が生えた姿で表される)
セマルグル=北極星(ポラリス)は鎖でつながれています。セマルグルが解き放たれると、世界は終わるとされています。
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獣のコヤンスカヤにみられるセマルグルの要素
■愛玩の獣
獣のコヤンスカヤはカイニスから「『愛玩」のケモノ」といわれているが、愛玩の "理" を持つ獣とは言われていない。
つまり、ただのペット、鎖に繋がれた獣、セマルグルのことだと考えられます。
■愛玩の獣の尾について
セマルグルの元になったペルシャ神話のシームルグは、尾が「孔雀」だとされています。
愛玩の獣の尾にも目があるので、孔雀の尾が元になっているのではないでしょうか。
■まがつぼし
オリュンポスで戦う愛玩の獣のチャージ攻撃は「まがつぼし」です。
星(ポラリス)との関連が深いセマルグルだから、つけられたネーミングだと思います。
■体毛のある生物であれば取り込み、使役できる
セマルグルは鳥と獣の集合体のようなものなので、毛が生えている生物のみ取り込み、使役できるのだと思われます。
■ネガ・ウェポン
5章で戦った、愛玩の獣のスキル「ネガ・ウェポン」は「武装した善」が反転したものだと考えます。
参考:山羊ラビット様の考察動画「《FGO考察》ビーストに人類愛は存在しない」
■解毒薬を作れる
セマルグルと同一視されるペルシャ神話のシームルグは生命の木であるGaokerenaをねぐらとしていたそうで、この植物は強力な薬であり、万能薬と呼ばれていたそうです。
ソース
■人間嫌い/人間とは違って約束は守る
コヤンスカヤは事あるごとに「人間嫌い」「人間と違って約束は守る」的な意味のことを言います。これは、キエフ大公国の大公であるウラジーミル1世がしたことが原因だと思われます。
ウラジーミル1世はキエフ大公国をキリスト教化した人物です。
※キエフ大公国は古代ロシア (ルーシ) の国家です。
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ウラジーミル1世は政治的背景からキエフの丘の上に6体の神像を作らせたました。(ペルーン、ストリボーグ、ダジボーグ、ホルス、モコシ、セマルグル)
しかし、彼はその数年後に古来の宗教からキリスト教へ改宗することを決め、家臣達にも洗礼を受けさせました。古来の神々を信仰していた支配階層が改宗していったことで信仰は失われ、神像はドニエプル川に投棄されたそうです。
そして、古来の神々は異教とみなされ、排斥されていきました。
ソース
※人間とは違って約束は守るは魔神柱(悪魔)が元になっているとも考えられます。
■始皇帝と相性が悪い理由(間違っている可能性大)
コヤンスカヤは、シンで始皇帝に変な名前でよばれたり拷問されたり、ひどい目に遭わされていましたね。本人は表情が読めなくて足元をすくわれたと言っていましたが、始皇帝と相性が悪いのには古代中国の星官が関係していると思われます。
それは、星官において、ポラリス(セマルグル)は帝に対して格下になってしまうからです。
どういうことかというと、
今現在、21世紀においてポラリスは北極星とされていますが、昔の中国では、天の北極付近にある勾陳(こうちん)という星座の1星であり、勾陳第一星(勾陳一)とか勾陳大星と呼ばれていました。中国の天文学において、この星は何の変哲もないその他大勢の星の一つに過ぎず、全く注目されていませんでした。
それに対して、当時の北極星(こぐま座β星)は帝と呼ばれていました。この帝は天帝のことです。
このことから、「帝>セマルグル」という構図になるので、ライターさんはストーリーに、コヤンスカヤが始皇帝にひどい目にあわされる描写をいれたのではないかと思いました。
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Wikipedia「天帝」から抜粋
「皇帝」もまた、天帝と同じ位であることを示すために始皇帝が用いた単語である。
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■魔神柱(グシオン、エリゴス、カイム)とセマルグル
先ほど紹介した、3柱の魔神の姿はセマルグルの在り方に当てはまります。
グシオン「人面の猿(Cenocephali犬頭族の変形か?)」
エリゴス「召喚者の前に、槍を携え、旗を掲げ、蛇または杖を持った端整な騎士の姿で現れる」
カイム「羽飾りをかぶって、孔雀の尾をつけた人間の姿で現れることもある」
セマルグル「翼のあるライオンまたは犬として描かれています」
セマルグル「芽と緑の守護者。広い意味で、それは「武装した善」の象徴です」
シームルグ 「犬の頭,獅子の脚,ワシの翼と体,クジャクの尾などより合成されている」
今回紹介している考察が正しかったとすると、
「玉藻の前←→魔神柱←→セマルグル」という関係図になります。
魔神柱が間にはいることで、玉藻の前とセマルグルが綺麗につながるのです。コヤンスカヤが緻密な設計の元、制作されたキャラクターであることがわかります。
設定を考えた方には敬服せざるを得ません。
※シームルグはセマルグルの元になったとされるペルシャ神話の「神聖な鳥」です。
ゾリャ(光)
ゾリャもセマルグル同様、スラヴ神話の神です。
ゾリャはセマルグルと関連が深い女神です。
セマルグルがペットなら飼い主がゾリャです。
光のコヤンスカヤにはゾリャの要素が見受けられます。
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ゾリャの概要
ゾリャ(Zorya)
ゾリャはスラヴ神話における夜明けと夕暮れの女神です。
彼女はスラヴ神話の太陽神ダジボーグの娘とされています。
彼女の役割は、朝に父親の宮殿の門を開き、夜明けを作って空を旅させ、夕暮れ時に父親の後ろの門を閉じることです。
彼女のもう一つの役割は、セマルグルを見守る(監視する)ことです。
また、彼女は2姉妹もしくは、3姉妹として描かれることもあります。
2姉妹の時は(夜明け、夕暮れ)
3姉妹の時は(夜明け、深夜、夕暮れ)に分かれます。
オーロラが神格化されたものだともいわれています。
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光のコヤンスカヤにみられるゾリャの要素
■地域:ロシア
ゾリャが東スラヴの神だからだと思われます。スラヴ神話
■宝具(イズトューラ・セブンドライブ)
NF-79式に乗るのは、ゾリャと関連が深い「H2éwsōs」という女神に乗り物を運転する逸話があるからだと思われます。
H2éwsōsは多くの神話の夜明けに影響を与えたとされています。
■光のコヤンスカヤの鏡
ゾリャは、一説では、銀の円盤または鏡(太陽として識別される)を持っているとされます。ソース
■光のコヤンスカヤの第三再臨の衣装
ロシアの軍服とロシアの民族衣装と巫女服が混ざったものか、
ロシアの軍服とキリスト教の祭服が混ざったものに見えます。
■光のコヤンスカヤの背部の体毛
セマルグルの孔雀の尾羽の名残だと思います。
■奉仕体質
マテリアルにある奉仕体質だけは無くならないというのは「朝に父親の宮殿の門を開き、夜明けを作って空を旅させ、夕暮れ時に父親の後ろの門を閉じる」という逸話から来ていると考えられます。
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そして一番重要な秘密として、どれほど人類の敵対者であり結婚願望がなかったりしても、玉藻の前が持つ『奉仕体質』だけは無くならない、というものがある。
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※魔神のあり方からきているとも考えられます。
■兎(バニー)
バニーなのが、タマモヴィッチの影響か、それともゾリャと同じ夜明けの女神であるエオストレが混じっているからかは不明です。
エオストレもキリスト教と関連が深い女神です。(イースターの由来)
コヤンスカヤ=エオストレ説はこちら
あとがき
いかがだったでしょうか。
コヤンスカヤの正体について、考察しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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