ギア雲台と俯瞰撮影用アームを導入した件
俯瞰撮影ってなかなか面倒ですよね。
いつもは手持ちか、三脚を不安定な開脚にして被写体側を八百屋(ちょっと手前に傾けて、完全に水平ではないセンサー面と平行にする方法)で、なんとかこなしてきました。
が、しかし、手持ちは体力的にしんどくなってきたし、八百屋は丸い物が固定できない難点があります。(ガラスのボールとか、ペンもころころしたり)固定するためにねり消しを使ってもいいんですけど、後でよーく見ると「ねり消し見えてた」みたいな。
というわけで、これまでの3ウェイ or 自由雲台の運用に代えてギア雲台を導入しようと心に決めたわけです。
今回は、お手軽なギア雲台と一緒に水平アームを買いました。
三脚が、VANGUARD ALTA PRO 2 264AP 4段 というアルミ三脚の3ウェイ雲台キットです。↓これは3段のもの。もう4段は売ってないのかも。
これ自体が耐荷重5kg。
もう一つ自由雲台のトラベル三脚もあるけど、そちらのほうが耐荷重が少ないので(たしか3.5kg)VANGUARDの三脚に載せるしかない。
もっと丈夫な脚にするべき or 水平アーム付きの脚にするべき、という考えもよぎったのですが、3本目の三脚を持ちたくないので、脚は必要に応じて後で考えることに。
まずは、Leofotoのアームから開封。
レオフォトは中国の撮影機材メーカーです。
カーボン製なので413gです。脚の耐荷重を考えるとアームを軽くするのはとても大事。
中心部は360°回転します。
アームには溝があって、回転しないようになってます。(あたりまえか)
そして、こんどはBENROの自由雲台。
BENROもOEMを手掛けて成長してきたメーカーのようです。
色は、他にやりようあるでしょ、って感じもするけどひとまず。
なにしろ、アルカスイス互換であることが重要。
マンフロットのMHXPRO-3WGはお値段も手ごろで評判もいいんだけど、独自プレートなので別の雲台にサクッと載せ替えることができないのが難点。
この動画がとても参考になりました。
やっぱり、アルカスイス大事ですよね。
VANGURDの三脚にローポジ用のアタッチメントポールがあるので、こちらをギア雲台用にします。センターポールにアームを接続して、アームの先端にギア雲台を接続します。
まどろっこしいけど、これで真俯瞰も水平線向きも対応できます。カメラを乗せる向きを反対向きに(アルカスイスだから問題ない)すれば、ローポジのマクロ撮影なんかも余裕です。
台湾製の三脚と中国製のアームとギア雲台という、アジア定食的な三脚が出来上がりです。
アームが0.413kg
雲台が0.87kg
支柱が0.2kgぐらい
なので、約1.5kg
カメラが単焦点レンズなら1.5kgぐらいだけど、ズームだと2.0kg。
そこに、バランスを取るためのカウンターウエイトを2kg用意した。
うむ、耐荷重を超えてるな…
ま、大丈夫だと信じたい。
いよいよカメラを載せてみます。とりあえずD810とマクロレンズでこんな感じです。
手順を間違えて、さっそくお辞儀させてしまった。
アームのアングルを固定するのは凄く大事。
手順として、アームは縦にしておいて、カメラを取り付けます。その後にアームを水平にしていくほうがやりやすいかも。
バランスをとったら、センターのロックをしっかりと。
カウンターバランスが悪いと、センターのギアに負担をかけすぎてガタついてくるようになりそうなので、耐荷重オーバーよりもバランスを優先します。
水平は2つの方向の水準器で見ていきます。
被写体側が水平であれば、これでバッチリなはず。
良かった。簡単だ!
ちょっとわかりにくいか。5×5のルービックキューブを。
うむ。悪くないぞ。
回転軸は調整であまり使うことはないけど、脚の位置との調整では便利。
カメラとレンズが重くなる時は、アームの端っこのフックに2kgのウエイトをぶら下げます。アームの長さ次第で、雲台+カメラ+レンズのバランスが取れます。
さっそく、ストック素材を撮影してみましょう。
これ↓
手がおっさん過ぎるけど、アングルを決める効率が格段に向上します。
そして三脚袋に入らない。
いや、なんとか工夫をすれば…
パツンパツンですな。ま、車で運ぶならこれでも。
電車移動の時は3ウェイ雲台かギア雲台か、選択して持っていくしかなさそうですね。
なんだかメカメカしい組み合わせが面白かったので、フォトレポートにしてみました。一応、密林のリンクを貼っておきます。
BENROのギア雲台はモデルチェンジ前なのか、半額になってたのです。これも決めた理由の大きな要因であったことは否めないでしょう。
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