たのしみは
「たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」
明治になる少し前に活躍した、歌人 橘曙覧(たちばなーあけみ)の和歌で、「たのしみは」で始まる歌ばかりを52首綴った「独楽吟」の一つです。
2016年頃から大切にしています。
この歌、たまたま花を見つけて喜んでいる解釈もありますが、小学生の時に育てた朝顔のように、花が咲くのを今か今かと待つ時間を楽しむ様子も表しているようで好きなんです。
自分自身の力がそれほど及ばない。そんな不確定な要素だらけの状況の中で、喜びを見つけ出す手段の一つかもしれないと思っています。
というわけで、いくつか考えてみます。
「たのしみは ふと通りし 本棚で まだ見ぬ 世界 広げ見る時」
「たのしみは 家出るときに さっきまで こぼれし雨粒 止まり見る時」
普通の日常と言葉で捕まえたいのです。
身の回りの観察続けていこうと思います。
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