クルマのコンピューターが運転を記録している理由とは
この記事は『ほが@クルマのハナシラジオ』の台本です。
音声解説しておりますので、気になる方はリンクからご視聴ください
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みなさんこんにちは!
くるまのハナシラジオの、ほがです!
この番組は、
『ちょっとだけクルマの知識あればそのトラブルなんちゃないよ〜?』
っていう事をモットーに、1日ひとつクルマのハナシをしていくラジオです
7/18 日曜日
だいぶドラレコが普及してきていますが、自分の運転操作状態が記録されていることはご存知でしょうか?
■タイトル
クルマのコンピューターが運転を記録している理由とは
✔︎事故をしたときにドライブレコーダーで事故の状況を確認するのは、常識となってきた
ドライブレコーダーがある事により、客観的な映像で事故の状況分析ができる
■悩み、ターゲット
・ドライブレコーダーの画像だけでは判断できないこともある。
・代表的な例は、アクセルとブレーキの踏み間違い事故
・事故を起こしたクルマのドライバーが、「ブレーキを踏み続けていたのに加速した」と主張したとしよう。
そのとき、ドラレコ映像や監視カメラの映像があったとしても、突っ込んでしまったという事実確認ができるのみで、原因の照明にはならない
■EDRが解決の切り札になる
交通事故の発生前後に車のアクセルやブレーキがどう操作されたかを記録する「イベント・データ・レコーダー(EDR)」という機能が
多くの車に備わっている。
現在は義務化されておらず、全ての車についているわけではありません。
✔︎今年の9月に保安基準が改正されるが、2022年7月以降に発売される全ての新型車に搭載が義務付けられる事になっている
✔︎EDRは何をどのぐらい記録してくれるのか?
データ自体は、クルマのメインコンピューターではなく、エアバックコンピューターの中に記録されます。
・事故の衝撃を感知した時点の5秒前から、2秒後までを記録します。
(旧型のものは事故の瞬間からしか記録できないものもある)
・記録するのは、様々な車両データ
→車速
→アクセル操作・アクセル開度
→エンジン回転数
→加速度
→ヨーレート
→ブレーキ操作
→ブレーキオイル圧力
など、多くのデーターを記録してくれます
補足ですが、運転者のプライバシーを保護するために、音声データやGPSの位置情報などは記録できません。
■つまり何が分かるの?
・衝撃を検知した時のクルマの状態がわかる。
『ブレーキを踏んでいたのに加速した!!!』
普通に考えれば、「踏み間違いでしょ」ってなるけど、ドラレコなどの映像からそれを立証することはできない
そのときにこのデータがあれば、客観的なクルマの状態が記録されているので、証拠となる
『玉突き事故の順番までわかる』
クルマの速度は何キロで、加速中か減速中かコーナリング中かまでわかる
その状態を分析すれば、数台か絡む追突事故の順番まで解析は可能。
✔︎誰でも見れるわけではない
データーを読み出すには専用の機械が必要になる
データーを素人が見ても解析はできないので、専門の人に解析を依頼する事にはなる
まとめ
クルマのコンピューターは運転状況を記録しているといったハナシ
この機能は2000年式くらいの車から徐々に取り入れられている機能です。
ちょうど、ぼくが整備士を始めたくらいの時代です。
特殊操作履歴というのも見れて、たとえばアクセルとブレーキを同時に踏んでいるデータとか見れます。
普段はなかなか気にすることではないですが、頭の片隅に記憶しておいてください。
もし自分や自分の家族が理不尽な事故にあったとき。クルマはその時の状況を記録しています。
すぐすぐ確認できるもんじゃないけど、そういう機能があるんだな!
と覚えておくと、役に立つ時が来るかもしれません。
それでは最後まで聞いてくれてありがとうございました。
この記事は『ほが@クルマのハナシラジオ』の台本です。
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