SorAZ Major Debut Live「First Gravity」感想
SorAZメジャーデビューライブ「First Gravity」が開催されて早くも一ヶ月以上が経過している。私は当日昼公演を現地で、夜公演を先日アーカイブで見終えたところです。昼公演を観終えた時には満足感が凄くそれだけで充分に満足だったのだが夜公演のアーカイブを視聴期限ギリギリになり見たところ「これは感想を残したい」となり今まさにキーボードをカタカタ鳴らしています。まさかアーカイブ視聴期限その日ギリギリまでキーボードを叩くとは思わなかった……。(そしてアーカイブ視聴期限まで書き終わらないとは……)
この感想文は昼公演の曲感想は私の一ヶ月前の記憶から引き出した感想、夜公演はアーカイブ配信での感想になります。従って本文で使用しているキャプションは全て夜公演のものになります。引っ越しのタイミングが被らなければ昼公演のアーカイブも買いたかった……。
まずは当日現地の感想から。開演前からチッタ周辺にはライブに参加するべく集まったSorAZのファンだけに留まらず数々のホロライブのアイドルグッズを身に着けたホロライブファンでごった返しており当日の開演時間になってもなかなか全員がチッタに入りきらない事態になっていた。
会場はまさにぎゅうぎゅうのすし詰めの様相。前後左右から押し押されながら声を張り上げるという体験もオールスタンディングの現地ライブらしくてとても良かったと後になって思う。
暗闇を赤と青のサイリウムが照らす中、カウントダウンと共に幕が開く。
オープニングは「せーので!」から。「みんな来てくれてありがとう!」「SorAZだよー!」で一気にブチ上がる会場、そして「SorAZのライブに来たんだ!」という高まる感情。
一番の間奏での盛り上げ役がそらちゃん、一曲歌い終わっての進行役がAZKiちゃんというのもSorAZらしさがあって良きです。
昼夜を通してまさに「せーので!」スタートダッシュを切る一曲だと思います。
続けて「Scale the walls」。先行リリースから「これはライブでめちゃくちゃ盛り上がるで……!」とは思っていましたが実際ライブで聴いてみると気分が上がること上がること。この曲の歌詞はSorAZというかそらちゃんとAZKiちゃんのこれまでの道のりが詰まった曲だと思っているのですがこの曲を聴いているとこの2人のこれからの明るい未来に期待せざるを得ません。どこまでもSorAZに壮大な夢を抱いて欲しい。
「ふたりDestiny」。この曲もバチバチに会場を盛り上げてくれるかっこよさがある。AZKiちゃんの大人びた表現力、そらちゃんの低いイケボと一気に高音まで上がりきるハモリのハイトーンが印象的です。普段の配信で見られる可愛さだけではない力強いボーカルのライブならではのかっこいいSorAZが詰まっている一曲だと思います。
謎に壮大なSEの映像が挟まりMCへ。ふたりDestinyの勇ましさとは打って変わってそらちゃんのどことなく緩さ漂う「そらまめのみんなー!」から始まり「2人合わせてー!」「SorAZでーす!」の挨拶。自由なそらちゃんのMCと進行を進めるAZKiちゃんの掛け合いのすべてがどことなく漫才コンビのように感じるのは私だけでしょうか……いやそんな事はないと信じていますが……。
個人的にSorAZの魅力は歌だけではなくこの自由なそらちゃんに振り回されつつもまとめて進行していくAZKiちゃんという図にとても可愛さが詰まっていて大変可愛いです。エモい台詞パートでどうしても恥ずかしくなって笑ってしまうそらちゃんすき。しっかりと読み上げるAZKiちゃんもお姉さんらしくてすき。
次のパートでは2人揃ってドレス衣装に変化し「MAG-NET」から。このパートはオープニングの明るさや華やかさも引き継ぎつつもSorAZの強さの一つでもある聴かせるバラードパートとなっていた。SorAZのオタクは一度は観たいと思っていたであろうものをこのメジャーデビューライブという場で出してくるの本当にオタクの心をよくわかっていらっしゃる。夜公演のアーカイブを見て気がついたのですが2人とも白と青基調のドレス衣装ですがそらちゃんは金のアクセント、AZKiちゃんは銀のアクセントがあしらわれているのが個人衣装ながらSorAZのコンビらしさが出ていて大変に良いですね。
「MAGーNET」は壮大な物語を感じる曲調と歌詞が大好きなんですが、この2人の表現力がライブでも遺憾なく発揮されていて凄まじいの一言です。
このパートではオープニングパートと比べても2人揃ってのダンスの振り付けも多くてよりSorAZの美しさを感じました。
個人的に昼公演での「いけないんだ」は昼公演現地で見ていてデッカイ声が出ました。あの一曲に詰まった甘さは凄かった。会場の空気がパステルピンクに染まっていました。SorAZにドレス衣装でいけないんだを歌わせようとした人たちありがとう……。しばらく脳裏にあの景色が焼け付いていました。イケナインダ…イケナインダ…
夜公演では入れ替えで「惑う星」に。いけないんだほどの激甘ではありませんがこの曲もなかなかに甘い。書きながら「いけないんだ」よりは控えめか……と思っていましたが聴き直す度にそんなことはない、この曲めちゃくちゃ甘いぞと気が付かされました。思わずドキッとさせられる歌詞の数々や掛け合いの多さがよりそうさせるのでしょうか。書いていてここが昼夜共通してのSorAZてぇてぇ糖度過剰摂取ゾーンである事に気が付きました。
バラードパートの締めくくりは「君と僕はアルビレオ 惹かれ合う彗星テイル」。この一曲にClariSを想起させるのは私だけでしょうか。きっと同じように感じる同士は多いと思います。
MAG-NET、いけないんだ、惑う星、もここまで書いてきたように物語性を感じさせる曲だと思うんですがなんでしょう。この一曲にはアニメ主題歌のような物語性を感じて、それがSorAZのこれまで歩んできた物語に相まってより「劇場版SorAZ」ならぬ「SorAZ オープニング主題歌」を感じさせるのかもしれない。宇宙の壮大さを感じさせつつも地上から青空に飛び立つような爽やかさを感じさせて聴けば聴くほど好きになる一曲で、このライブでより私の中でお気に入りの一曲になりました。
この曲明けの昼公演MCではそらちゃんが「君と僕はアルビレオ(ドヤッ)惹かれ合う(ドヤドヤッ)彗星テイル(ドヤアッ!)ってポーズを決めていたのが印象的で大変に可愛らしかったです。今回のライブMC、そらちゃんがすっかりAZKiちゃんにMC進行を任せているのが伝わる自由らしさでそらちゃんの可愛らしさが普段よりも感じられたように思います。正直MC中はそらちゃんの自由奔放さに思わず注目してしまう程でした。風船をいじるそらちゃんエピソードすき。
イノナカからAZKiちゃんを見ているものとしては昼公演MCのお水タイムで「700円!」コールが起こっていたのも嬉しい場面でした。そらちゃんの生み出したお水コールもこれはこれで好き。これは流行る。
昼公演後半のスタートを切ったのは「刹那ティックコード」。個人的にはずっと待ち望んでいた曲の一つだったので感無量でした。曲が発表された当時の「劇場版SorAZ」から姿も装いも新たに共通衣装のブライト衣装でこのSorAZのメジャーデビューライブという場で歌ってくれたのは本当に嬉しかったし会場でデカい声出してました。
夜公演では対照的に「紅藍クロニクル」なのも期待を裏切らない選曲で素晴らしかったです。後半戦のスタートがこの二曲だったのは本当に熱くまだまだ止まらない勢いを感じました。
昼公演ソロパートはそらちゃんの「ケセラソラ!」AZKiちゃんの「ω猫」、そしてSorAZの「猫ならばいける」という元気が出るようなハイテンションゾーン。AZKiちゃんオリジナル曲の猫繋ぎ、予想はしていても想像以上のキュートが押し寄せてきていました。そして会場には力強い「ニャー!」のコールが響きわたりました。
そしてパートを締めたのは「エレクトリカル・サーフィン」。そらちゃんの待機BGMとしてはお馴染みかつ、歌枠でも時々歌ってくれているので親しみ深く楽しい一曲でした。しかし会場の混み具合ではとてもではないがサーフィンポーズは出来なかったのであった。
夜公演では打って変わってAZKiちゃんの「画面の中の君が好き」そらちゃんの「ゆっくり走れば風が吹く」そしてSorAZで「フレーフレーLOVE」という何回聴いても目頭が熱くなる瀬名航楽曲のメッセージ性が強い楽曲で攻めてきました。
夜公演のアーカイブを見ていて思わず涙しそうになったのはやはりそらちゃんの「ゆっくり走れば風が吹く」の間奏での熱いメッセージでした。6年間という長い時間を駆け抜けてきたそらちゃんが「SorAZのときのそら」として叫ぶ言葉の重みと熱を感じました。
そしてこのパートを締めくくるのは「Intersection」。「エレクトリカル・サーフィン」で明るく締めた昼公演と違い、会場のクラブチッタにもよく似合うバチバチのクラブサウンドで華やかに、そして一気に走り抜けるように締めくくったのが格好いい。会場のレーザーもいつもより多く光っています。
ラストスパート前のMCではソロ曲選曲の理由が語られていた他そらちゃんの匂わせがありつつもラストスパートに向けて観客のボルテージもまだまだ高まります。
ラストスパートは「恋愛コスモロジー」から「ハジメノイッポ」という上がったボルテージをさらに高めに行くようなセトリ。「恋愛コスモロジー」あクラップ中心でどちらかと言えば身体を揺らして感じるような曲だと思っているのですが、直後の「ハジメノイッポ」のコーレスの多さがすごい。とにかくすごい。掛け合いもハチャメチャに忙しい曲で改めてこの曲をライブで乗りこなすように歌いきるSorAZに拍手です。
AZKiちゃんの「ラストー!」の掛け声と共に歌い始めるのは「テレパシー」。まるで遊園地のパレードのように華やかさもあり終わってしまう一抹の寂しさを感じる曲でありながらSorAZの関係性の象徴としてのテーマソングのような雰囲気もあり。アンコール前を飾るのにふさわしい一曲でした。
アンコール後の昼公演を締めくくったのは「キラメキライダー」。普段ホロライブをしっかりと追っていない私でも感じる「ホロライブと言えば」という代表曲の一つだと思います。そしてこの曲の中でそらちゃんが歌詞に詰まってしまいAZKiちゃんがすぐさまフォローに入った場面はSorAZ名場面集の順位として確実に上位に入るであろう名場面でしたね……。
夜公演のアンコール後にはSorAZのMCの前に差し込まれた重大発表に関してはここで語るでもなく皆様知っておられる事でしょう。SorAZの飛躍にまだまだ期待が高まる場面でした。
夜公演最後のMCでは重大発表後にテンションの上がったそらちゃんの不思議な行動が見られたり元気なそらちゃんとAZKi先生が見られたり、最後までSorAZにはてぇてぇがたっぷりでした。
最後の挨拶に詰まるそらちゃんも珍しく、昼公演のキラメキライダーのこともありそらちゃんにとっての「SorAZ」というユニットの大きさを感じました。
そして夜公演最後、つまりFirst Gravityの最後を飾ったのは「Shiny Smile Story」。大団円という言葉がふさわしい素晴らしいライブの締めでした。
こうしてライブの様子を振り返りつつ夜公演のアーカイブを何度も見ながらスクショを撮りつつ……とやっていたらアーカイブの視聴期限を超えていました。なにをやっているんだお前は。しかし、こうして振り返って見ると色鮮やかにあの日の興奮や記憶が鮮明に蘇ってきて感想文を書いてみて良かった。
これからもSorAZの歩む道の先が果てのない物語である事を祈りこの感想文を締めくくりたいと思います。