文字がまちを救うかも。まちづくりをする大学生がライティング講座で考えたこと。
大学に入学して、高校までとは違ったことをしようとする人も多いのではないだろうか?たとえば、ボランティアやまちづくりは今までの文化系体育会系の部活関わらず全く違う分野だと思う。そういった活動では現地に行って地元の人と話を聞いたりするのだが、活動していくうえでいただいた情報を文字にして発信していかなければならない時が来る。私も学生でまちづくりのプレイヤーとして活動してきて、まさにそれに直面した。
文章で伝えるのはそれなりの技術がいると考え、ライター北川由依さんのライティング講座に参加してみた。
じぶんを知る
講座の最初は簡単な周囲への自己開示から始まった。
自分が誰で何者なのかを周囲に共有したのちに、 ‘‘文字・文章の持つ力とは・・・?“ をそれぞれで発表した。それらが持つ力は人それぞれ違っててまさに十人十色であった。
次に「山・川・ジェットコースター・階段」で4つの島に別れて自分の人生を表した。
4つはそれぞれ全く違う見た目や意味を持っているが、同じ単語でもそれぞれで捉え方が違っていた。たとえば山では自分を山全体で表現したり、山にある傾斜やがけを登っていくその人の動き方を表現していたりしていた。
自己開示の時、自分の中身をすごく考えさせられた。自分を知って、自分の視点やメッセージを持つ事、それは記事制作には欠かせないとても重要なものだとライターの北川さんは語る。書き手の独自の気づき、背景にある物語を紹介すると独自性が生まれる。自分らしい発信が必要である。
大学の今までの学びで思ったこと。
私はボランティア活動やまちづくりに参加し現地に行くと、若い働き手は政令指定都市や首都圏に働き出て、少子高齢化が進み60歳以上の方が大半の町が多いと感じる。
そういった方から町や暮らしのことを聞くと、獣害問題や自然環境の破壊、人口移動といった地域の課題を知ることができる。それは現地に行って会話の中で問題を聞かなければ知る事ができなかった課題ではないのだろうか。
実際に訪れて自分の目で見て、人の話を聞かないと町の問題を知ることはできない。逆に知られないままその課題が深刻になり、地域は消滅していく。そんな未来は絶対あってはならないのである。
ライティング講座で思ったこと
私はこのライティング講座で、記事制作では自分を知って自分の視点やメッセージを持つ事の大切さを知った。町で知った課題は、もしかしたら知られずに町の脅威となり消滅に追い込んでいくかもしれない。その課題に気づけたのはまさに自分で、それが自分らしさではないのかと私は考える。
もし今の暮らしや仕事、学校で何か思うこと、気づくことがあればぜひ文章でシェアしてみてもいいかもしれない。周囲にその気づきを教えることで、知られなかったということはなくなる。そういったものの積み重ねで失われていくものが減り、町で言うならば消滅していく町が減っていくのではないのだろうか。