幸せバロメーター

かなり古い知り合いのX（旧Twitter）を久々に見た。

年齢も違うし、友達とかそういう括りとも少し違う。当時Xをフォローし合い、それっきりの知り合い。

彼女には好きなゲームや好きなアニメがあったり、
推しているキャラクターがいる。
Xには、純粋にそれらの投稿が半分以上は占めていて、あとは一人暮らしの日常風景を切り取ったもの。

投稿頻度がそこまで多くないのも重なり、実は彼女の投稿を遡ってすべて見てしまった。

それは、彼女の価値観や感性にとても魅力を感じたから。

好きなものを全力で応援し、全力で愛し、
週末は推し活に励み
楽しい、幸せ、という文字が絶えなくて

そればかりではなくて

仕事柄とても田舎の街に住んでいるけど
地元の美味しいものを食べたり
地元の四季を楽しんだり
仕事をこなしながらも1人暮らしの
料理や家事を楽しんだり。
1人の家飲みも友達飲みもどれも
楽しい、幸せ、と書き込まれていた。

1人でドライブだって行くし
1人で遠出したりもするし
でもなんだろう。インスタグラマーみたいに
変にアピールしてるものではなくて
純粋で素直な投稿だけが並んでる。

それを見てると
自然と“あぁ、素敵だな”と思っている自分がいて、気づいたら投稿全てを遡って見てしまった。

好きなモノを好き！と言えること。
推せること。全力で応援して活力にしていること。

実は私には趣味もなければ
特別ハマっている好きなものもない。
だから余計にキラキラして見えて。

私からすると“小さなこと”でも
その人は“楽しい” “幸せ”と言う。

羨ましかった。

オムライスが美味しくできた、
お菓子を作った、
友達と動物園に行った、アイスを食べた、
植物を育て始めた、推しの誕生日を祝った、
どれもがキラキラしていた。

とっても素直なんだなあ。
全力で生きてるんだなあって感じがして
人間を楽しんでるんだなあって。

そういう生き方を参考にしたいなって。

インスタに転がっている
かなりこだわり抜いた
どんなに映えている写真投稿よりも
遥かに価値のあるものたちだった。

幸せバロメーターって
環境や状況に左右されるものではなく、その人自身の価値観なんだなって。
田舎だからつまらないとか
都会だから楽しいとか
イケてるから充実してそうとか
そういうことじゃないんだなって。

目だけでは見えきれない幸せが
彼女にはたくさん溢れていました。