悩みは解決せずに”放置”しよう
悩みは解決せずに”放置していい”ということを知ると、心がラクになります。
以前の私は、悩みを解消しようと必死でした。
けれども「悩みの解消」に躍起になればなるほど、次から次に悩みが湧き出ました。
受験のときは、合格するために必死でした。
やっとの思いで合格しても、次は就職活動で、競争にさらされました。
やっとの思いで内定をもらっても、次には新入社員としてしごかれました。
やっとの思いで業務を覚えても、次には中堅社員として責任が増えてストレスが溜まる日々でした……
いつも悩みを解消するために必死な私。
けれど悩みから完全に解放されることなんて、一度たりともなかったように思えます。
まるでもぐらたたきのよう。どれだけポコポコ叩いても、悩みは次から次にニョキニョキ出てくるのです。
そんなとき、ふと思ったのです。
果たして悩みは解消する必要があるのかな?
これから先の人生、悩みが皆無の状態なんて、ありうるのかな?
「悩みをすべて解消する」という目標そのものが、実現不可能なんじゃないかな___?
そんなときにふと、悩みって解消しなくても、生きていけるんじゃないか、と思ったのです。
悩みは解消せずに、放置する。
”放置する”という選択肢が生まれたことで、ふっと肩の力が抜けたような感覚を覚えたことを、今でも覚えています。
悩みを解消せずに放置する__
この考えは、実は臨床心理の世界で注目を集めている「ネガティブケイパビリティ」という考え方にも通ずるところがありそうです。
ネガティブケイパビリティとは「現時点で解決できない事態に耐える力」のこと。
社会に出ると、学校のテストとは違い、すぐに答えが出せないような悩みや問題が次から次に出てきますよね。
変化が激しい時代において、早急に答えを出すのではなく、不確実さや懐疑のなかに身を委ねる能力が、これからさらに必要とされるのかもしれませんね。
なかには「悩みを解消しないなんて、なんかしっくりこない」「それって怠けてるだけじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
私も以前はそう思っていました。もちろん悩みは解消できるに越したことはありませんよね。
けれども「悩みを解消しなきゃ」と思うと、それ自体がストレスになること、ありませんか?
もしも「悩み解消のために心をすり減ってしまう」のであれば、いっそのこと「悩みは抱えたままでもいいんだ」と割り切ったほうが、精神衛生上も良いのではないでしょうか。
悩みがあっても、人はきっと、そこそこ幸せに生きることができるのだと思うのです。
ですので、もしあなたが、次から次に湧いてくる悩みに頭を抱えているのであれば、あなたの選択肢として、「悩みを解消する」のほかに「悩みを放置する」という手札を携えてみてほしいのです。
そういう選択肢がある、と思えるだけで、心の負荷はぐっと軽くなりますはずです。
コツは「完璧を求めないこと」。
「不完全であるのが普通だよね」というマインドのもと、やれる範囲で解決に取り組み、あとは放置することを許可するのがポイント。
そのときに「まあいっか」と口にだして、ほどほどにやっていくことに自分でOKを出してあげると、心はさらにラクになっていきます。
ぜひ試してみてくださいね。
最後に___
私は、悩みを抱えながらでも、人は幸せに生きていくことはできるのだと信じています……
というより、悩みを抱えずに生きている人は、この世にいないのではないのかもしれませんね。
私も日々悩みだらけです。
けれども、悩みを抱えながらも、「ふぅ、まあこういうこともあるよね」と自分を慰めながら、やれる範囲でやれることをやっていきたい。
過度に理想を追い求めたり、潔癖になりすぎたりするのでなく、清濁併せ呑むことも大切にしながら、現実にしっかり根を張って、一歩ずつコツコツと歩みを進める姿勢を身につけていきたいものですね。
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