今年Kindleで買って読んだ本 - 2021 -
こちらは おすすめ本 Advent Calendar 2021 22日目の記事です。
今年私がKindleで買って読んだ本の中でコミックを中心に紹介します。
どれも何度読み返してもにこにこ上機嫌になれる作品ばかり。寝る前に読むと幸せな夢が見られそうです。
昨年の同テーマの記事はこちらです。
監督 不行届 安野モヨコ
初版は2005年。実はその時に紙の本で読んだのですが、今年放送された庵野監督の密着番組を見て、再読したくなりKndle版を購入。
安野モヨコさんはおしゃれでPOPな作風と骨太なストーリーを両立する漫画家さんでドラマ化された作品も多数。当時はキングオブマニア(と思っていた)庵野監督と結婚された時は「全然タイプが違う!」と驚きましたがこの本を読んで納得しました。超似たもの夫婦でした。
とにかく読んでるそばから笑えます。超大御所のビックバカップルぶりを「アホやなぁ」と突っ込みながら読み終えられます。特撮・ロボットアニメに詳しいと更に楽しいこと間違いなし。
それにしてもカントクくんがあの命削って作品作りに没頭している人と同一人物とは思えない。密着番組を見て感じたヒリヒリ感を中和したくなってこの本を思い出したのかもしれません。
無敵の未来大作戦 黒崎 冬子
薄目で設定を見ると「学園のプリンスと一般女子高生のラブコメ」と花男的。だがまったくキュンとは縁遠いストーリーと登場人物が、シリアスかつセンシティブな問題を、ハイテンションな展開で解決していくのが小気味よい。ギャグ漫画というカテゴリには収まらない怪作。
女の園の星 和山やま
主人公は女子校の男性教師。日常の中で起こるミクロなアクシデントとマイペースな知人に振り回される心の体温低めな主人公の感じは、名作「動物のお医者さん」と作品の温度感が似ているかも。星先生=ハムテル、小林先生=二階堂、漆原教授=は、まだいないか。
猫奥 山村東
大奥を舞台にした、隠れ猫好きの滝山が主人公。実力派で真面目すぎるがゆえの不器用キャラが、猫をめぐるいろいろな騒動に巻き込まれていくコメディ。
大奥ものでは滝山は冷徹な人物に描かれることが多いですが、この作品の滝山は仕事はできるがひたすら不器用で間が悪い。猫と彼女の一方的なすれちがいラブストーリーとなっています。登場する猫(吉野ちゃん)がぶさかわいい。
黒猫ロンと暮らしたら AKR
保護猫として引き取った黒猫「ろん」ちゃんとの日常を漫画で語る実話エッセイ。
同じ保護猫飼いとして共感できるお話も、もちろんたくさんあるが、何より作者さんから見たろんちゃんの行動描写が可愛くていじらしい。
なでなでに備えて額の面積が広くなるように耳をぺちょっとして準備する
腕枕をそっと外すと眠ったまま腕を探してる
などなど。くろねこ飼いさんには特におすすめ。
一部は下のpixivコミックから無料で公開されています。
小犬のこいぬ うかうか
不思議な空気感の作品です。ふわふわと優しくてちょっとほろ苦い。決してウエットなストーリーではないのに、乾いた心がじわーっとうるおう短編集です。毎日いろいろあるけどそれでもいいじゃん、という気持ちにさせてくれる。
こいぬのペットの宇宙生物的なヤツが気になります。
下のサイトでは新シリーズの「貼りまわれ!こいぬ」の最新数話が掲載されています。
別冊 白熊便利軒 白熊便利軒Jhose
かわいい漫画であるのは間違いないがそれだけではない。とにかく「間」がよいのです。セリフの間・コマ割りの間・絵の間が、多すぎず少なすぎず、程よくバランスが取れていて気持ちいい。なんとKindle版は無料で読めます。
この作者さんは、Twitterで「前任者からの伝達事項」を読んで知りました。猫飼いには豪速球で心に刺さる作品でした。
こちらも猫の転生をモチーフにした素敵なお話。神様が上の白熊便利軒に出てくるクマーなのも好き。
ぜひ次の作品も読みたいです。
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以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
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