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【徒然20241101】「先送り癖」ならぬ「前倒し癖」の扱いかた

こんなポストをしました。

「先送り癖」に悩む人はいますが、逆に「前倒し癖」のある人もいます。

これは、未来のタスクを前倒しで行い、早めに達成感を得ようとする「即時報酬偏向」によるものです。

私含め多動性や衝動性のあるADHDはこの傾向が強いとされています。

仕事が速くて良いんじゃないかと思われがちですが、以下のようなデメリットがあると私は実感しています。

①不注意特性と合わさるとミスを頻発させてしまう
先日、取引先に間違えた請求書を20分間に3回送ってしまいました。

②相手に余計なプレッシャーを与えてしまう
相手構わずグイグイいくことが多く、相手は無言の圧を感じてしまいがちです。

具体的な対策としては、メールやチャットの送信予約が挙げられます。

送信ボタンを押しても、実際に相手に届くのはずっと後になります。また、「あれ間違っていた!」と手直しをする時間的余裕も生まれます。

このように、即時報酬偏向は生かしつつ、自分の作業完了とタスク自体完了のタイミングをずらすことで、

「自分の特性を否定しない」
「相手にも無駄なプレッシャーを与えない」
「見直しの時間も取れる」

という、自分に合った現実的な対策をとることができています。

以前、前倒し癖が自分にはあるというポストをしたところ、相当数の「いいね」がついたので、共感していただけるかなと思い書いてみました。

基本的に、自分のスタンスは、このようなものです。

「紙1枚」仕事術に慣れてくると、「自分のところでタスクを寝かせておくのがもったいない」と感じるようになるので、即レス派になる人が多いです。
即レスをすると、相手はその時点から作業にかかれますから、大体の場合は喜ばれます。まさに、「相手が取りやすいボール」を投げていると言えるでしょう。
でも、だからといって相手も即レスをしてくれるとは限りません。この事実にヤキモキしてしまうと、相手に催促してしまったり、こちらの心中が穏やかでなくなったりするので、よくありません。

したがって、私のスタンスは次の2つです。

・相手に喜んでもらうために自分は即レスをする
・でも相手が即レスしてくれないからといって気にしない


要は、こちらはあなたが受け取りやすいボールを投げるけど、あなたはあなたのペースでいいよ、ということです。逆に、あなたのペースでやってもらうよう時間的な余裕を生み出すために、自分は即レスするからね、という考え方でもあります。

発達障害の僕らが生き抜くための「紙1枚」仕事術(SBクリエイティブ)

前倒し癖は扱い方によっては、とても有用なときがあります。逆に相手から煙たがられるときもあります。

その差はどこにあるのか。何を基準として、前倒し癖を発揮する/しないを判断すればいいのか。

その問題に関しては、まだ「これ!」という答えは出ていません。ただ、おぼろげながら見えているのは、少なくとも「相手の活動時間帯を考える」ことは大事だなということです。

特に、夜討ち朝駆けありなフリーランスになると、そのギャップは顕著になります。深夜や早朝に連絡したりすると、ともすれば夜中の2時頃に相手のスマホに「ピコン!」などと通知が出てしまいます。それで起こしてしまっては申し訳ないなと思うのです。

また、ある程度タスク整理が身に付くと麻痺してくるのですが、短時間に矢継ぎ早に複数のタスクを相手にお願いしないというのも大事だと思っています。

私は、基本的にタスクが発生するごとにタスク管理ツールを更新しているので、短時間・矢継ぎ早に仕事依頼がきても混乱することはあまりありません。ただ、それが普通だと思って、自分から他人へ気の赴くまま前倒しでタスクを投げ続けていると、おそらく嫌がられます。

本当に、「前倒し癖」は使いようだと思っています。

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