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【徒然20241229】タスク管理ツールには依存しまくろう

こんなポストをしました。

発達障害者が生きづらさを解消するには、「自己受容」「障害受容」することが大切だという話はよく聞きます。

なるほどそうかと思いますが、では受容するためには具体的にどうしたら良いでしょうか。

私は、「助けてもらって」「成功体験を積む」経験が大きなカギだと思っています。

仕事仲間から「そういえば、この仕事って今日までじゃない?」と言われて「そうだった!ありがとう!」とすぐに仕上げることができた。

そんな経験は、周囲に対する信頼感と共に、「締切を忘れていても大丈夫だった」というある種の安心感を生み出します。これが受容につながります。

ただ、ここで問題なのは、周囲の人たちに頼りすぎてしまうと、人間関係が悪化しかねないという点です。

「あれっていつまででしたっけ?」「私は今何をすればいいんでしたっけ?」と始終聞かれたら、「自分でどうにかしてください」と言いたくなります。

そんな穴を埋めてくれるのが、タスク管理(ツール)です。

・自分がどんなタスクを抱えているか
・タスクをどういう流れで進めるか
・自分が今何をすれば良いか
・いつまでに終わらせれば良いか

といった、仕事の管理に関する情報を、どんなときも提供してくれます。人間には依存し過ぎてはいけませんが、ツールにはその制限がありません。

「自分一人ではなにもできない」から、「ツールがあればできる」になる。その結果「ありのままの自分」を自然に受け容れられる。

私は、タスク管理ツールにどっぷり頼ることで、タスクを終わらせるという成功体験を積み重ねて、「自分って忘れっぽくてもいいんだ」「自分自身に先送り癖があっても、タスク管理すれば大丈夫」と、自己受容が自然とできていったのだと思います。

自分を受け容れる手段はいくつかあると思いますが、その1つとして、タスク管理(ツール)は大いに活躍してくれます。

私の感覚として、自分はかなり障害を受容できていると思っています。自分を障害込みで肯定的にとらえられることができていると考えています。

どうやって受容したのか?とよく聞かれます。これに対しては、「失敗やしくじり経験を繰り返して、自分の可能性をあきらめることができたから」と答えています。

これは、一見非常にネガティブに聞こえますが、背伸びせず「ありのまま」を認識できたという意味では、素晴らしい境地だとも言えます。

ただ、この受容のプロセスは、時間がかかりますし、精神的なダメージも大きく、あまりおすすめできません。

他にも自分の障害を受容できるプロセスがあるような気がしていて、よく考えてみました。その結果出てきたのが、この「助けてもらって」「成功体験を積む」という経験です。

この経験があると、足りていない自分を肯定できるのです。

前者のやり方は、失敗を繰り返して「足りていない自分」を思い知り、受け入れざるを得ない状況に追い込むものです。それに対して後者のやり方は、周囲に助けてもらうことによって「足りていない自分」を自覚し、それによって成功体験を積むことで「これでいいんだ」と捉えるものです。

前者は時間がかかり、精神的な負担がかかります。後者は、そこまで時間もかからず、精神的な負担はかなり減ります(むしろ気持ちは前向きになります)。

そうなると後者一択のように思えるのですが、1つ難点があります。それは、周囲の協力なしにはできないという点です。いわゆる「心理的安全性」が保たれていないと、なかなか難しいのです。何度も助けを求めても、そのたびにこやかに協力してくれるという環境でないと、なかなか実現するのは難しいのです。

周囲の「人」だから、実現が難しいのです。人なんで当然感情があります。毎度「これ忘れちゃったんで教えてください」「これどうやるんでしたっけ」などと、専属秘書のような役割を求められたら、いつかうんざりされます。依存することはできません。

人でなければ、この問題はクリアできます。必要な情報をノートやアプリにまとめておいて、それを随時参照するようにしておけば、物ですから嫌な顔ひとつせずいつでも教えてくれます。思い切り依存することができます。

事実、私はタスク管理ツールがないと仕事ができない体になってしまいました。ツールはウェブツールですので、プログラムが壊れて一気に中身が見えなくなってしまうといったリスクはありますが、少なくとも上記の問題はクリアできています。

自分がコントロールできない(人的)環境に頼るのではなく、自分がコントロールできる範囲内でどうにかできるようにしておく。その1つとして、タスク管理を習得しておくのは、非常に有効だと思います。

そんなタスク管理についての本、よろしければご覧ください。


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