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【徒然20241002】「面倒くさい」は幸せの青い鳥

こんなポストをしました。

ADHDの人は、目標達成のため段取りを考えて進める「実行機能」が弱いとされています。

たとえば、仕事をどのように進めれば良いか分からず「どうしよう」「面倒くさそう」という気持ちが湧いて、手が止まったりします。

それだけだと「実行機能が弱い人」なだけです。

でも、その「面倒くさい」を「もっとタスクを『できる』『やれる』レベルに切り分けよう」に変換できるようになれば、むしろ「仕事を確実に進められる人」になれます。

実行機能の弱さが逆にタスクが大きすぎるのを検知するアンテナになってくれるのです。私はこれを大いに活用しています。

実行機能が弱いからこそ、「これはやりやすい手順に分解して取りかからねば!」と考えることができるようになりました。

大事なのは、「どうしよう」「面倒くさそう」という自分からのサインに向き合い、見逃さずに「タスクをもっと細かく具体的にしよう」に変換すること。

合言葉は『「面倒くさい」は「分解しよう」に脳内変換』です。

仕事の速い遅いは、単純に頭の回転の速さや手さばきの速さには比例しないと考えています。私のような、臨機応変という言葉とは程遠い、頭の回転が鈍いタイプにとっては、「頭の回転を速くしよう」「作業スピードを上げよう」ではなく、「思考停止になって行動も止まってしまう時間をなくそう」と考えるのが、有効な戦略だと思います。

思考停止して行動も止まってしまう典型例が、先に挙げた「どうしよう」「面倒くさそう」と感じて手が止まるときです。このような感覚が首をもたげてきたら、「そんな自分でもできるよう分解!」と考えるようにしています。

拙著『発達障害の僕らが生き抜くための「紙1枚」仕事術』では、こんな風に書いております。
※文中の「サブタスク」は、「タスクを細かく分解したもの」とご理解ください。

では、なぜ私たちは「面倒くさいなあ」と感じてしまうのでしょうか? 先に述べたとおり、その理由は「何から手をつけていいか思い浮かばないから」です。

逆に言うと、「面倒くさい」と感じたら何から手をつけたらいいかを明らかにすれば進められるのです。いわば、「面倒くさいなぁ」という気持ちは、サブタスクが大きすぎることを知らせてくれる幸せの青い鳥です。そのサインを頼りに、サブタスクをどんどん細かくしていきましょう。
(中略)
「『面倒くさい』というサインが出たぞ! よし、サブタスクを分解しよう」と変換する思考習慣ができたら無敵です。サブタスクをザクザクカットしていくうちに、面倒くさい気持ちはどこかへ飛んでいき、代わりに「面倒くさくない」サブタスクのリストができあがります。

発達障害の僕らが生き抜くための「紙1枚」仕事術


なんでもブルドーザーのようにグイグイ進められる人は、それなりのやり方があります。同時に、そうでない我々のような人にもそれなりのやり方があります。「面倒くさい」アンテナ、大事にしていきたいものです。

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