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【徒然20241104】計画は未来の自分でも分かるように書く「申し送り」である

こんなポストをしました。

私含むADHDの人は特に、楽観的に計画して実行時に困難を感じてしまう「計画錯誤」に陥りがちだとされています。

たとえば、「今月末までに月次報告の提出」としか考えていないと、データの収集、分析、文章作成といった作業が後からわらわらと湧いてきて頭を抱えたりします。

もっとひどいときには、「11末/報告」とだけしか書いていないメモを手に「これ、なんだっけ?」と考え込んだり。

計画は未来の自分への申し送りなので、未来の「ほぼ何も覚えていない」自分にも分かるように書かないと意味がありません。

また、未来の自分は、今の自分が考えるほど、気が利きません。「計画時の自分はこう考えていたはず」といった推測があさっての方向にいきがちです。

たとえ途中で計画が変わったとしても、あらかじめしっかり計画をすれば軌道修正の労力は少なくて済みます。

ということで、未来の自分が無理せず動けるような「計画」を立てることが大事になってきます。

ポイントは、以下2つです。

①完了までの細かい手順を「より一段階当たり前な行動」にして書き出す
②手順ごとに、「予想より長い所要時間(日数)」を割り振って締切(日)を設定する

時間に余裕がある段階でできるだけしっかり計画を立てるか、締切が差し迫りながら実行しつつなんとかするか。

焦りや不安でパフォーマンスが落ちがちな私は、前者一択です。

この「計画錯誤」という言葉は、行動経済学上のものです。

こちらのリンク先では、計画錯誤の低減方法がいくつか提示されています。今回のポストの内容は、以下の2つの低減方法を実践しています。

アンパッキング:タスクを必要なステップに分解(アンパック、ブレイクダウン)する

バッファを取る:自分が見積もった時間を、つねに1.5倍など多めに増やして締切を設定する

そもそも、発達障害、特にADHDの人はなぜ計画錯誤に陥りやすいのか。そのカギは「実行機能」にあると考えています。

実行機能とは、行動を計画し、実行し、モニタリングするための認知プロセスです。ADHDの人はこの実行機能が弱いことが多く、抽象的な計画に対する理解や段取りが苦手なことが多いのです。

およそ「適切でない計画」は、具体性に欠けることが多いと私は思っています。したがって、ADHDの人は、定型発達の人にくらべて、より計画錯誤に陥りやすいのではないか、というのが私の考えです。

そして、その対策として「アンパッキング」「バッファ取り」は有効なのだと改めて考えています。

下記の本は、そういった対策が織り込まれたタスク管理法を紹介しています。興味ある方はぜひご覧ください。


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