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【徒然20241116】風呂敷を広げられた話を「畳む」技術

こんなポストをしました。

ADHDの人は、目の前の課題から注意がそれて別のことを考え始めてしまう「拡散的思考」の傾向があるとされています。

そこで、一般的には「弱み」とされがちなこの傾向を「強み」にする、という話を。

前提として、拡散的思考で話を広げる人を「広げ人」、逆に話を収束させられる人を「畳み人」とします。

両方の要素があると、あとで話を畳めるとして、大いに風呂敷を広げられるようになり、拡散的思考が「創造的なアイディアの源」として強みになります。

では、「話を畳む」とはどういうことか、どうやったらできるか。

話を畳むというのは、「荒唐無稽でフワッとしたアイディアを、実行可能な具体的戦略・戦術・タスクに収束させること」だと考えます。

畳み人になるために必要なスキルは、以下2つです。

①課題を把握する力
②課題を達成するための行動をデザインする力

①は、アイディアをタスクとして「いつまでに」「誰に」「何を」「どうする」という形に落とし込みます。

②は、①でタスクの形に落とし込んだものを、より実行可能な具体的行動に分解します。

私は、この2つを含むタスク管理を毎日やることで、①②のスキルを上げることができました。

むしろ私は「畳み人」思考になりすぎて、フワッとしたアイディアを聞いたら自動的にタスクに落とし込まずにはいられなくなってしまいました。

ADHDの傾向で話を広げすぎても、あとでしっかり畳められる。広げ人と畳み人の2つのモードを使い分けられれば、拡散的思考は大きな強みになります。

私は、「広げ人」というほど豊かな想像力・創造力を持ち合わせていないのですが、とにかく「畳み人」的な要素が壊滅的にダメでした。

これが、タスク管理をするようになってから、話を畳めるようになったんですね。これはもう本当に、「畳めなかったときの自分」からしたらびっくりするようなことでした。

おそらく、「畳む」フレームワークが、タスク管理をすることで出来上がったのだと思います。それがポスト内でお伝えした「タスクに名前を付けて」「サブタスクへ分解する」というプロセスです。

私の頭は、もはやこのフォーマットに支配されていると言っても過言ではありません。タスクになりそうな情報に接すると、脳内にこのようなイメージが立ち現れ、それぞれの欄を埋めたくなるのです。

これは、特に会議や打ち合わせなどでその威力を発揮します。自分が進行役を務める会議では、最後の10分くらいをかけて、今までたくさん出た意見などを、このタスクシートのようなフレームワークに脳内で落とし込むのです。

落とし込むと言っても、まずは「タスク名」「(タスク全体の)締切日」が埋まればまずは大丈夫です。他の欄を埋めるのは、タスクを割り当てられた担当者の仕事です。

ただ、担当者の経験値によっては、他の欄を埋めるのが難しい場合があります。その場合は、フルにサポートするなら、このシートの各項目を一緒に埋めるのもありです。そこまで経験が浅くないのであれば、最初のサブタスクだけ提示するか一緒に考え、あとは自分で頑張って!とするのもありかなと思います。

私は、会議で「ではこのタスクがあって、まず最初にはこれ(サブタスク)からかと思います。頑張りましょう」みたいな形で、それとなく最初のサブタスクを提示しつつタスクの切り出しをすることが多かったです。

いずれにしても、「広げる思考」「畳む思考」は双方大事であり、畳む思考は上記のようなタスク管理のフレームワークを使えば誰でもできるので、やらない手はないです。

そんなフレームワークとしてのタスク管理について、こちらの本で詳細にご紹介しています。よろしければご覧ください。


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