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【徒然20240914】「希望が見えました」

タスク管理は、ただ効率的に仕事を回せるようになるものだけではない、というのが私の実感です。タスク管理の手法を体得すると、大きく言えば自分の生き方に対する姿勢といったものに良い影響があると思っています。

先日、とある方にタスク管理をお教えしました。「やるべきこと」「やりたいこと」を聞き、それを一緒にタスク化したのです。

その方の口から出てきたものは、「○○という仕事があって」とか「××という業務が」といった、いわゆる「タスク」っぽいものではなく、「より多くの人と知り合いたい」「自分の時間の過ごし方を有意義にしたい」といったものでした(少し改変してあります)。

推測するに、現在の人間関係に多少なりとも閉塞感を覚え、仕事以外の時間をもっと有意義に時間を過ごしたいという「生き方」に対する考えが背景にあったのだと思います。

そこで、「じゃあ、より多くの人と知り合うための具体的な『タスク』を一緒に考えましょうか」という話になりました。

結果、「自分が興味を持ちそうな活動をしている社会人サークルやイベントに申し込む」というタスクを設定することになり、

  1. 自分が興味を持っていることを書きだす

  2. 書きだした内容を元にネットでサークルやイベントを検索する

  3. 検索結果をリストにまとめる

  4. その中から1つ選び見学や体験の申込をする

というサブタスクを一緒に考えました。そして、その場で上記サブタスクの1から3をしていただきました。

その感想をお聞きしたところ、開口一番「希望が見えてきた」という言葉がその方から飛び出してきました。それから、「やりたいけどずっと踏み出せなかったことができて、行動することによって良いイメージを持つことができた」「このようにサブタスクに分解して実行することでモチベーションが高まった」といったコメントもいただきました。

一見、タスク管理という仕組みは、無機質でシステマチックで、感情や人生観などとは無縁のものと思われがちです。しかし実際は、感情を持った人間の営みにピッタリ寄り添うものであり、切り離すことができないものだと私は考えます。

少なくとも、タスク管理を活用することで今回のような「希望」を生み出したり、「これをやる」「やった」というプロセスを経ることで「自信」の発生装置にもなったりします。

そういう点で、様々な理由で自分の現在や未来に対して前向きになれない状況に置かれている方にとっては特に、タスク管理は効果抜群だと思っています。

【告知】
そんなメッセージを込めて書いた本を今月(2024年9月)の末に出します。よろしければご予約、ご購入いただければありがたいです。


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