【徒然20241023】「タスクがいったん手離れしている状態」の解放感
こんなポストをしました。
これに関連して、拙著『発達障害の僕らが生き抜くための「紙1枚」仕事術』では、こんな話をしています。
この、「タスクがいったん手離れしている状態」の気持ち良さ、解放感に気がついていない方は、意外に多いと思っています。
そんな方は、「タスクが発生して抱えている状態」「タスクを完了させてなくなった状態」のどちらかしかないと理解しているようです。その2つの間に「タスクは抱えているが、自分のコントロール下から外れていったん手離れしている状態」が、実はあるのです。
「会議の資料を作成する」というタスクで、その資料の原案を先輩にチェックしてもらっているとき
「経費精算の申請」タスクで、上司の承認を待っているとき
そんなときが、「いったん手離れ」状態です。
タスクを実行していて思うのは、実は「タスクをいったん手離れさせるための作業」が非常に多い、というものです。そして、手離れした瞬間は、ふっと緊張の糸が解ける実感があります。
つまり、仕事ではこの「緊張→弛緩」を繰り返しているわけで、この緊張から弛緩への流れは、「ちょっとリラックスできる」という報酬になります。
タスクは、この報酬が得られる瞬間をどれだけたくさん作れるかが腕の見せ所となります。全部自分でやってしまおうとすると、手離れする瞬間はまったく訪れません。できるだけ人とやりとりをしながら、あるいは物に頼りながらタスクを進めようとすると、それだけ手離れする瞬間が訪れて、「ホッとする」報酬が多く得られるのです。
目的(どのようにしたら完了になるのか)が明確なタスクであれば、それに向けてできるだけ手離れする瞬間が多くなるようデザインしておきたいところです。そうすれば、抱えるタスクをコントロールしている実感も得られ、手離れする報酬も頻繁に得られ、気持ちよくタスクをこなすことができるようになります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?