鰻のタレみたいな布団。
実家から逃げるときに掛け布団や毛布は置いてきた。
その掛け布団や毛布は私の手により継ぎ接ぎだらけだった。
母が嫁入りのときに持ってきたらしいから、相当古い布団類だったに違いない。
(別に高価な布団類ではない)
布が擦り切れたら、自分の着古したTシャツの切れ端を縫い付けて使っていた。
あちこち違う色の布が付いていた。
つぎ足し、つぎ足し、の布団だった。
私の生まれた家では使えるものは手直しして使うのは当たり前だったのだけど、それが当たり前ではない人が聞くと、
『鰻のタレみたいな布団だな』
だそう(笑)。
そうか、布団って気軽に買う人もいるんだ。
そんな風に思った。
経済的に貧しかったかと訊かれると、
意外なことに私の実家は金持ちであった。
ただ、そのかわりあちこち私が施した継ぎ接ぎがあった。
(だから金持ちだったのか)
布団然り。
クッション然り。
カーテン然り。
イスだって張り替えていた。
DIYなんて言葉がなかった20年前に。
今日はお洗濯と、靴下の毛玉取りと、デニムパンツの修繕と、ペチコートパンツの修繕をした。
あまり長時間座れなくても、ちょっとは頑張らなければ気分が滅入る。
それに緊張性とはいえ身体の痛みもあまりに動かなすぎると悪化していく。
これは『ナイガイ』というメーカーさんが作っている❝ハマグリパイルソックス❞といいます。
スリッパより密着。
足音立たない。
手を使わなくてもモジモジすれば脱げる。
私にとっては冬場の必須アイテムです。
ちょっと上質なものだからイ○ン内では『贈答品』扱いの商品です(笑)。
しっかりした作りで、愛着が湧くほど履けるから個人的にオススメです。
足首まではない、のがいい。
滑り止め付きも売っています。
もっとカラフルなものも売っていますよ。
(宣伝したいくらい好きな靴下です)
(宣伝したいくらい好きな靴下です)
デニムパンツはファスナーがおバカになってしまったので修繕しました。
ペチコートパンツはいわゆるスカートが太ももに纏わりつかないように履く❝ズボン下❞ならぬ❝スカート下❞です。
せっかく綿100%で作ったのに、自分で穴をあけてしまいました…薄手の生地だったので…ひっぱりすぎた…
直ったから大丈夫です。
化学繊維のペチコートパンツは汗疹になるから綿100%の物が欲しくて数ヶ月前に作りました。
何故、ワ○ールもアツ○"も綿で作らぬ。
需要が無いとも思えないが、綿100%のペチコートパンツはあんまり聞かない。
ずっと探していたが見つからないため、自作したのだ。
これで暑くて敵わんしま○らのスカートも夏にはけるぞ。
ツヤツヤ生地のスカートって見た目はテロテロで涼しそうだけど、全っ然涼しくない!
汗吸わないし、蒸れるし…
ひとしきり文句垂れたら、
『まぁ、ええわ…作るで』
で済んでしまう。
枕カバーや本棚のカーテン。
窓のカーテン。
ポーチや、ティッシュカバー。
ヘアターバン。
マスク。
自分の服。
ほとんど自分で縫ったものだったりする。
ただ、仕事するには早すぎたなぁ。
まずはしっかり休まなくては。
特に裁縫を習ったわけでもなく、ただ単に鰻のタレみたいな布団を使う家庭に生まれただけ。
おかしな家庭に生まれたけど、家事や裁縫が出来る自分のことは好きだ。
それに物を大切にして、手直ししながら使っていくことに違和感はない。