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私の宝物。

これ…石ころっちゃ石ころなんだけれど、
地元の仲良し夫婦が、岬の方で拾ってきて、バザーで売っていたの。

それがね、拾ったのが二年ほど前だから、三年前の沖縄の海底火山噴火のときの溶岩だと思って拾ってきたんですって(⁠^⁠^⁠)

きれいな翡翠色をしているし、
昔、山中湖で拾った溶岩によく似ていて、溶岩には違いなさそう。

「珍しい色合いの溶岩ですね。
買わせてくださいな。」

「100円です」

「はい、ちょうどお渡ししますね♪」



私はこれを本当に沖縄から流れてきた溶岩だと思って大切に飾っている。

こちらは愛知県なのだが、沖縄から流れてきたのかと思うとロマンがある。

ただ、こういった溶岩や軽石を海亀さんが食べてしまって死亡する事故が相次いだから、ただロマンチックと言うと不謹慎な気がする。

それでも、たまに海岸で拾うサンゴや、不思議な形の流木に心奪われ、拾ってくることは度々ある。


海は繋がっている。


今のところ治療のため仕事から離れているが、また、仕事ができるようになったら「海洋散骨」をしている会社とコンタクトをとって、私の身に万が一があったら散骨してもらおうと思う。
知らない人たちと混ぜ混ぜして散骨する場合は5.5万円とのこと。

大好きな海に還れるのなら安いものだ。


今は死ぬわけにはいかない。


遠い琉球から流れてきたであろう溶岩を見ながら、南の島に思いを馳せる。



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