話を聞くことは仕事にならないのだろうか?
私の長い暗闇の人生。
夜の世界。
昼の世界。
今はどちらの住人でもない私。
でも、どちらでも殺到するおにいさまたち。
「ねぇ!こんなことがあったの!」
私は内容に合わせた顔つきで話を聞き、一通り話されてから口を開く。
喫茶店、ドラッグストア、夜の店
ああ、こんなに話を聞いてほしい方たちでこの世は溢れてる。
あ〜んまりしつこい方(営業妨害並に長い)には
「飲み屋のおねーさんに聞いてもらってくださいな、いま床掃除の時間なの〜」
「だって〜、しっかり聞いてくれる子〇〇ちゃんしかいないんだもん」
「あらあら(ふきふき)」
確かに、お客さんと話したことは漏らさず覚えてる。
どういう受け答えをしたとか、どんな状況だったとか。
私、人の話を真剣に聞きすぎなのかなぁ?
でも、不快じゃないんだよね。
おにいさまっても幅広いからさ。
正確にはおじいちゃまだったりするけど。
こんなに、人が人の話を聞かない世の中になったのかな。
モップを握りしめた。
私は無職になってしまって、自分の強みってなんだろうと考えていた。
今朝、ふっっと分かった気がする。
私の強みは人が殺到するほどの聞き上手かもしれないって。
…障害者雇用枠にはなさそうな仕事(笑)。