切ない思春期、それでも可愛い。
母「で、あなた達どのコースにするの?」
息子「もちろんエンタコース!!」
母「いやいや、そんなの、母さんの作る弁当マジすごいわ〜✨他の誰が作るよりも美味しいわ〜ほんとすごいわ〜ありがとう👍👍ってゴマスリして終わりでしょうが!! せめて自分で詰める作業はしようよ。」
そんな会話になったきっかけは
学校からの課題です。
新型ウイルスの影響で
4月の授業参観と家庭訪問が中止になったので
先日、休校前に「弁当の日」という活動がありました。
以下のコースから選んで各家庭で取り組んでくださいと、弁当の日が1日設けられていて。
パーフェクトコース→100%子どもの力だけで作る。買い物は家族の協力を得てもOK。
チャレンジコース→親子で台所に立って一緒にお弁当を作る。
ベーシックコース→弁当箱におうちの人が調理したおかずを自分で詰める。
エンタコース→作ってもらった人に感謝の言葉を表現豊かに伝える。
、、、という訳で
エンタコースは母が断固拒否!(笑)
息子達は、ベーシックコースを選択しました。
我が家の場合、普段から、夫用の弁当のためにオカズの作り置きがあるので、それを使って朝から楽しく親子で取り組むつもりで💖
何気にその日は、ワクワクそわそわしていたんです、私。
いつもは6時5分に起きてから弁当作りするところを
その日は15分早く、5時50分に起きて一足先に台所に行き
ハナウタなんか歌いながら、3人分の弁当箱とおかずをテーブルに並べていきました。
その日の作り置きおかずは
トマト缶をたっぷり使った煮込みハンバーグ。
そして、そのハンバーグ用を煮込んだソースの残りをアレンジしてニンニクの風味を加えたパスタ。
それから、好き嫌いが多くて日頃から食べる物が偏りがちな夫のために作ったレンコンキンピラ。
それらと共に、卵焼きは毎朝起きてから弁当を詰める直前に作るのが日課なので卵焼きを急いで作りました。
飾り付けのシソの葉とパセリとミニトマトも用意して、これで準備オッケー💖
きっと息子達は起きてきてすぐ
「わぁうまそう!」と言って
あーでもないこーでもないと3人で騒ぎながら楽しく弁当を詰めるんだろうなぁ
多分、それぞれ個性がハッキリ現れた弁当の詰め方をするはず。
人の目気にしない自由きまま大雑把な長男は
かなり適当に詰めたお弁当になりそう😁
人の目も気にするし自分に厳しい次男は
ご飯をまっすぐ詰めるのに苦戦したり
母さんこれはどうするの??と何度も私に確認しながら時間をかけて詰めるんだろうなぁ😁
そして最後に、私が見本になるように詰めて
「さすが毎日やってるだけあるね〜!」と
同じオカズでも、詰め方を変えるだけでこんなに違うのよと
子ども達にとってちょっとしたワクワクになったらいいなぁ✨
と、そんな事を考えながら
ご飯につけ合わせるふりかけと梅干しを冷蔵庫から出し終える頃に
息子達が起きてきました。
さて、ここから、あっという間に私の
「弁当作りわくわく妄想コース」は閉ざされたのです。。。
長男の弁当
あー眠い、あーだるいと言いながらご飯をすごく雑に詰める。
そんな詰め方でいいんか〜いと思いながらも
余計な口をはさまないよう黙って見守る。
ハンバーグが入らないと言って無理やり押し込もうとするからオカズカップがぐちゃぐちゃに😱
見るに見かねて半分に切ってあげたら
「あーね、サンキュー」と無愛想に言っただけでハンバーグも雑に詰める😱
母「ご飯にかけるのは、ふりかけと梅干しどっちがいい?」
長男「俺、弁当の時はふりかけとかかけない白ご飯が好きだから」
………。
母「え、キンピラもあるのに入れないの?」
長男「昼はそんなに食欲無いからいらない」
母「ミニトマトは?」
長男「弁当の時ぐらい好きなもんだけ食いたい」
こんなアッサリしたやりとりで完成😭🍀笑
***
次男弁当
見た目を気にする次男は
長男に比べれば、オカズを詰めるのに時間をかけていました。
パセリとミニトマトを入れる位置にもこだわりがあったみたいで、何度も入れ替えて
ご飯にかけるふりかけも、自分が1番好きな
しっとり梅ふりかけをチョイス。
でも、今までみたいに
母さんこれでいいの?
ねぇこれはどうしたらいいの?なんていう
質問責めや母さん頼みも無く、ただ無言で詰めていくもんだから、、、
うぅ、なんか寂しい。
そんな私の気持ちをよそに、次男の弁当も完成。
***
2人が詰め終えたところで、残ったオカズで今度は私が夫用に詰めました。
息子達の見本になるようにと、一応考えて詰めたんです。
彩り良く見えるように、お弁当の蓋を開けた時に全ての色がキレイに見えるように。
「ほら、お母さんの弁当完成✨✨」と見せようとしたら、、、
見事に2人ともノーリアクションで、まぶた半分閉じてるような顔で朝ごはんのパンを食べていました。。。
勝手に期待した私が悪いのは分かってるけど
なんだろう、失恋したような気分。
さすが、思春期男子。
そうだよ、これが思春期男子だよ。
成長してる証拠だよ。
そんな光景を目にして笑っている夫を見て
おいおいこの弁当は君のために詰めたんでしょうがと
夫には小さくお尻キックしてやりました。
ああ。。。
息子たちが幼稚園や小学生の頃は
「わぁ、お母さんてすごい!」
「お母さんが作ったお弁当美味しそう💖」
「僕たちにとってはお母さんのご飯が栄養で
お母さんにとっては僕たちの喜ぶ顔が栄養なんだね💖」
なんて、満遍の笑みを浮かべながら言ってくれてたのになぁ、、、。
そんな事を思いながら
子ども達が小さい頃に作った過去のお弁当の画像をあれこれ見返している私がいました。
……って!!
過去にすがっても仕方ないよね。
時間は前にしか進まないから。
私も息子達の成長に追いついて
思春期男子の言動をスルーするサッパリ母を目指さなくては。
というわけで
その日詰めたお弁当がこちら。
そして数年前、我が家の思春期男子たちが
まだ甘えん坊の頃に作った愛情弁当達がこちら。
※この弁当を作るのに活躍しているのは、私より夫です😂
スパイダーマンやスポンジボブなどの細かい海苔を切ったのも
アンパンマン用にわざわざアンパンを作ったのも夫なんです😁👍
この頃は、子どもが寝ている間に2人でいろいろ話しながらあーでもないこーでもないとお弁当を詰める時間が夫婦の楽しみでもありました💖
***
昨夜は、地元から届いた新じゃがと手羽元を煮込んだのですが、久しぶりに息子達が「うまい!」を連発。
食べ終わった時に
「ごちそうさま〜。母さんマジ美味かった!」と言って部屋に立ち去りました。
その一言が嬉しくて、これからもお母さんは
1人妄想ワクワクコースで頑張っていきたいと思います。