サイン

ある日突然、命を断つ。

昨日までごく普通に笑って日常を過ごしていた人が。

そんな経験はわたしにはないから、なぜ?なんで?嘘でしょ?っていう陳腐な感情しか出てこなかった。状況が理解できなかった。

日が経ち、色々なことを読んだり調べたりして気づいたことがたくさんある。

もう幾らか前から彼の目の輝きは、以前に比べて減っていたように感じた。そして、真顔が増えていたし、何より気になったのは、よく口を真一文字に結んでいたことだ。

口を真一文字に結ぶ心理には、防衛心が働いていたり、強い不安やストレスを感じているときに、無意識に弱い部分の唇を守ろうとしたり、口から何が良くないものが入らないようにと防衛するためにそうするらしい。

きっともうだいぶ前から、強い強いストレスや不安、心の葛藤、そういうものがあって、ちゃんとサインも出ていた。でもあの爽やかで美しい笑顔の仮面でずっと誤魔化してきたから、周りもなかなか気づけなかったのかもしれない。

彼の死をただ悲しむだけじゃなくて、なにかを学び次に生かさないといけない。自分の大事な人が元気そうにしていても、ふとした瞬間に見せるサインを、あれ?なんか変だな?と感じたら気にしてあげるとか、見逃さないように気をつけてあげないといけないのかもしれない。


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