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私を支えた ぬいぐるみとポットちゃん

引越して来ても 環境に慣れて安全が確認出来るまでは 暫く外出の不安が拭えずにいた

家の中でも夜になると怖くなって来たりもし
夢で 鍵を閉めた筈の玄関が開けられていて 勝手に人が入って来るというシーンをよく見ていた
怖い夢を見てキャーーー‼︎ って普通に叫んだり 怒鳴ったりするのも多かった

そんなだったので 寝る時はいつもぬいぐるみが一緒
子供の頃以上に 大人になってからの方が添い寝で沢山支えて貰った パンダのぬいぐるみ
入眠までの安心感が得られた 御守りの様な存在

一歳のお誕生日に 母がおもちゃ売場に私を放して 持って来た物をプレゼントしようと決めたら
体より大きなパンダを引きずって来たそう
両親よりも長い付き合いになった
ずっと安心感を与え続けてくれる存在は ボロボロになるほど 愛おしさが増し 中々手放せなかった

優しく洗濯をしても穴が開く様になって 別布を当てて繕ったらツギハギで
とうとう50年ほど 自分と同じだけ歳を取って来たんだなぁと思ったので 感謝をしてお別れした

ウチに来る物は 何でも割と命が宿ってしまいがち
人恋しさなのか 自然に物に話しかけている事が多く
知らぬ間に ニックネームを付けて呼んでいるクセがあるのも 愛着が湧く理由なのかもしれない
そして ファンタジーな世界が大好物… 今現在も変わらない

実家を出た時に 幼馴染がプレゼントに買ってくれた魔法瓶のポットが ペンギンの形に似ていたので
ある日閃きで 青いV字の小さなハートのシールを貼って 目にし
透けたピンクの丸の中に for you って書いてある プレゼント用のシールを 頬っぺにしてみたら
可愛い命が吹き込まれた〜〜‼︎

ポットが置いてあるテーブルに座るだけで いつも和み
数日家を空けて帰宅した日は 沸かしたお湯を入れ蓋を閉めた途端に
キュー ギュルギュルギュル ググググ キュー
と 留守中にあった事を ねぇねぇ聞いて聞いて‼︎って話しかけて来るように思えたので
うんうん そっかぁ… そんな事あったんだ… とこちらも相槌を返してみたり

越して来た6万円台の お家4thくんでは ポットが家の中で友達になってくれた

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