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新しい場所で、肩の力を抜いて生きるために:こだわりに「さようなら」。
“あったほうがいい”とされる価値観さえ、私を苦しめてきた。だからこそ、今こそ思い切って手放したい。新たな職場で働き始める自分に向けて、自戒を込めたことば。
本当の自分
誰も本当の自分を知らないし、わかってくれない。だからといって、それを嘆く必要はない。自分自身が自分をちゃんと理解して、受け入れられればそれでいい。「自分らしいかどうか」を気にすることすら無意味だ。なぜなら、自分らしくしか生きられないのだから。
自信の有無
「自信がない」と感じるのは、無意識に自分の中で作り上げたスケールに縛られているからだ。そして「自信がない人は、それを堂々とやるべきではない」という思い込みにも囚われている。
「自信の有無」のスケールを持ち続ける限り、どれだけ努力をしても「自信がない」という自分の世界線から抜け出すことはできない。では、何があれば自信を持てると言えるのだろうか?深く考えてみると、どんな状況でも自信を持てない自分がそこにいることに気づく。ならば、その考え自体を手放すべきだ。
資格
「資格があるから期待されて苦しい」と思い悩むのは、「資格がないから期待されない」と考える人や、「資格がない人には実力がない」「資格がある人はなんでも知っている」と考える人と、同じフィールドにいるということだ。しかし、資格の有無にかかわらず、自分自身の価値や、やりたいことは変わらない。そのことをしっかりと理解している今、重きを置くべきは、自分の内面や行動であり、資格そのものではない。資格があることで背負わされる期待や責任よりも、動物のために働ける喜び、動物の前で私はどうありたいのか。それに集中しよう。
英語力
「英語ができないから何もかもうまくいかない」と思うなら、「英語ができればすべてうまくいく」と勘違いしているのと同じだ。少し考えれば分かることだ。英語がペラペラなアメリカ人だって、生きるのに苦労している。そして、英語が非ネイティブの私が彼らと同じように話せるようになるには、一生かかっても無理だ。これからも英語があまり上手にはならないだろう。なぜなら、英語の勉強への興味を失ってしまったからだ。ならばいっそ、十数年前、英語の響きや綴りを美しいと思った感覚に立ち戻り、その環境にいること自体を喜ぼう。無理に上達しようとして苦しくなるくらいなら、それでいいんじゃないだろうか。
こだわりを持ち続けた過去の自分がたまらなく愛しい。お疲れ様。だけどもう、『さようなら』。