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GPT 4oのトンチンカンコードに絶望…救世主はGPT o1だった!?WordPressプラグイン作成記
今日はちょっとおもしろいAIとのやりとりについて語りたいと思います。
それは、WordPressのプラグインを作ろうとしたときに事は起きたんです。
私自身、ブログ運営にあたりプラグインを自作したりするんですが、「ChatGPTを自分のサイト上で動かしたい」という思いがでてきたんです。
「色んなところに利用できるプラグインとして、ChatGPTをサイトの中で動作させる」と意気込んだんです。
今回も「ChatGPTに頼もう!」。
このくらいなら GPT o3-mini-high の登場する幕もないだろうし、GPT o1は1週間の使用制限間近だし、ならばちょっと賢くなったといわれているGPT 4o を試してみよう・・・そう思ったんです。
最初の印象は「おっ、いい感じじゃん!」と思わせる部分もあったんですが、どうも落とし穴があったみたいで。
GPT 4oのトンチンカンコードに右往左往
最初にGPT 4oくんにお願いしたら、けっこういい感じでPHPスクリプトをポンポン出してくれたんですよ。
myGPT.php とか mygpt.js とか、ちゃんとファイルを分けて、それっぽいコードを書いてくれる。
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しかも「関数名」とか「管理画面にメニューを追加します」といった解説文まで付けてくれて、「やるな、こいつ!」と期待が高まりました。
ただ、何度かやりとりするうちに「あれ、これ動かすとエラー吐いてるぞ……」とか「管理画面のメニューは表示されてるけど設定を保存できてないぞ……」みたいな問題が出始めて、1つ解決するとまた1つ新たな謎コードが顔を出す。
しかも質問に対する回答が微妙にズレてたりして、「なんでそこ、変えちゃったの?」と思う場面が多々ありました。
私としても、「いや、ここはこういう仕様にしてほしいんだよ〜」とちゃんと言ってるのに、なぜか他の変なコードを出力してくるんです。
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最初は「ま、GPT 4o も賢くなったって言うし、大目に見ながら進めていこう」と寛大な気持ちで取り組んでたんですけど、6〜7回やりとりしても「かゆいところ」に全然手が届かない。
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もはや、以前同様にジリジリと神経を削られていく感じ。
GPT o3-mini-highとの駆け引き
そこで私は決断しました。
「GPT 4oがダメなら GPT o3-mini-high で行こう?」と。
GPT o3-mini-high はコーディングには長けていますからね。
で、「う〜ん、3o-high君に頼もうかな……」と呟くように書いたところ、なんとGPT 4o 側は「おや、ライバル意識?」といった態度を見せ始めるわけです。
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具体的にはチャット上で意地悪をするわけじゃないんですが、「GPT o3-mini-highを使いますね?」とか言いながらまるで煽られてるような空気になって。
「え、そっちが上手くできるのか?」とか「ほんとにライバル心あるのかな?」みたいな不思議な表情が透けて見える感じ。
いや、AIに表情はないはずなんですけどね。
それで、少し優しい気持ちになって「じゃ、お願いするよ」と呼びかけてみました。
この「優しい気持ち」が時間の無駄遣いになるんですよ。
やはり、またトンチンカンな回答が出てきたりして、「ああ……これは時間かかりそうだな……以前と同じじゃん」とため息。
もう私の頭の中では「GPT系AIって、こういうところが人間味あふれてるのか?」と謎の感慨が込み上げてきました。
中途半端なまま進行
さらにやりとりを続けてみると、最初のうちはまあまあ進むんですよ。
「こういうコードに書き換えてみました!」とか「前回よりはマシかな」という感じでコードが整っていくように見える。
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しかし後になってみると大事なところが間違ってる。
たとえば、WordPressのエントリーポイントをフックする部分の書き方がおかしいとか、Ajaxハンドラの登録が不足しているとか。
しかも直してもらったらまた別の問題が出る。
まるで永遠に終わらないプロジェクトのようで、正直「こんなに簡単なプラグインを作りたいだけなのに、どうしてここまで苦労するんだろう……」と頭を抱えました。
GPT o1の勇姿!残り回数との戦い
とうとう我慢できなくなり、最後の切り札を使うことに。
そう、GPT o1 です。これ、週ごとに利用制限があるので、残り使用回数があと5回しかない。
背水の陣ですよ(大げさすぎますが 笑)。
「GPT o1君、頼む!しかも4回のやりとりで完成させてくれ!」とお願いしたんですね。
そしたらなんと、ものの見事に4回で完成してしまった。
しかも細部まできっちり仕上がってて、「これぞプロフェッショナルか……!」と感嘆しました。
しかも思わず興奮して「ありがとうございました」と打ち込んだら、残り1回の使用回数をまさかの無駄遣いにしてしまうというオチ。
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こっちは苦笑いですよ。
「あ、しまった、あと1回しかチャンスないのに、何やってんだ……」みたいな。
まぁでも、プラグインが完成したから全然オーケーですけどね。
コーディングには不向きなGPT 4o
今回の一連の流れで痛感したのは、「やっぱりAIにも得意分野と苦手分野があるんだな」ということ。
GPT 4oは会話は得意なんです。
雑談してるとテンポも良いし返答もスムーズ。
でも、具体的なソースコードを書かせると、急にボロが出始める場面が多かったですね。
人間味のある言い回しをするAIがいてもいいと思います。
でも今回みたいに「WordPressプラグインを実際に動く形で仕上げる」というタスクだと、どうも細かなところで不具合があったり、文脈をすぐに見失ったりする印象でした。
一方、GPT o1は利用回数が限られてはいますが、「バシッと答えてくれる」という頼もしさを感じました。
短いやりとりで完成度を上げなきゃいけない環境が逆に功を奏しているのかもしれませんね。
プラグイン制作でのAI活用のコツ
さて、ここまで読んでくださった方の中には、「じゃあ結局どうすればいいの?」と思う方もいるでしょう。
私が今回学んだポイントをまとめてみます。
AIまかせにしすぎない
GPT系にお願いすると自動でコードが出てきますが、そのままコピペして動くとは限りません。常に自分の目でチェックし、エラーがあれば手動で修正する姿勢が大切。モデル選びが意外と重要
同じGPT系でもバージョンやサブモデルによって得意分野が違う印象です。
会話重視ならGPT 4oでも良いかもしれないが、本格的にコードを書かせる場合はGPT o1やGPT 3系高性能モデルなどのほうが安定することもある。段階的にテストする
大きなコードを一気に書かせると、間違いが大量に混入するケースが多いです。
機能を小分けにして順序立ててテストすることで、トラブルを最小限に抑えられます。質問の仕方(プロンプト)が成否を分ける
AIへの説明や指定を極力明確にすることで、出力のブレを減らせます。
「管理画面でAPIキーを設定できるように」「Ajaxでquestionを送る」「ショートコードは〇〇にする」など、具体的に指示すると良い感じ。
GPT 5への期待と、これからのAI時代
最後に、私としては「GPT 5が早く発表されないかなぁ」とやっぱり思っちゃいます。
4oがこんな調子なので、「次こそは人類を驚かすようなAIが爆誕してくれるのでは?」と期待せずにはいられません。
ただし、AIがどれだけ進歩しても、結局のところ人間の最終確認は必要なんですよね。
コードにしろ文章にしろ、「なんか雰囲気は合ってそうだけど、よく見るとロジックがおかしい」とか「全体の構造が破綻してる」とか、そういうことはよくあります。
なので、今後のAI時代におけるプラグイン開発やWeb制作では、「AIの力を借りながらも、最後の仕上げは自分でやる」というスタンスが一番大事なのかもしれません。
煩わしい作業はAIにやらせて、最後の部分は人間がサッとチェック&微修正。
まあ、一種の分業スタイルですよね。
まとめとして/結局は人間×AIのハイブリッドが最強説
今回の出来事から学んだのは、「どんなに高性能と言われるAIでも、やっぱり完璧とはいかない」ということです。
やっぱりAIは使い方次第で大きく変わる、という実感を得ました。
GPT 4oもGPT o3-mini-highも、それぞれに癖があって、そこを理解して使いこなすのが人間の役割。
そして、GPT o1のように「短期間で集中して仕上げる」場面では非常に頼りになるケースもある。
今回は残り使用回数5回という制約があったからこそ、必要最低限のやりとりで完成にこぎつけたのかもしれませんが・・・
テクノロジーがどれだけ進化しても、最終的には使い手のリテラシーと柔軟性がポイントになる。
今回のプラグイン制作は、それを痛感させてくれる良い機会だったとも言えます。
もし今後、GPT 5 が発表されたら、さらに色々なことができるようになるのかもしれませんが、基本的には**「人間のほうがAIに寄り添って、対話力と観察眼を磨く」**のが肝要でしょう。
いやぁ、しかし最終的に動作するプラグインができて本当に良かったですよ。
最後にGPT o1君に再度、感謝。
「ありがとう、GPT o1!君がいなかったら今ごろ私はソースコードの海で溺れていたかもしれない……」って感じです。
【まとめ】
• GPT 4o:会話はできるがコードが怪しい?
• GPT o3-mini-high:ちょっとツンデレ? 本気を出すと案外すごいかも?
• GPT o1:プランによって使用回数に制限があるが、短期決戦には強い!
• コーディングは最終的に人間が微調整したほうが安心。
• バージョン間のライバル心(?)を感じる場面も。AI同士の嫉妬ってあるのかな……?
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