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昼間っからステーキを(病みながら)食す。

この巨悪を赦しておいてよいのだろうか。
大して仕事もできやしない癖に長めに取った盆休みに、出先にてランチにビーフステーキを食べていたなど。
尤もこんな人間は働かせずに遊ばせておく方が全体の生産性を下げずに済みそうだが。そもそも私のような非生産的な生命を維持するための食糧など私の存在同等不必要なのでぅおわッッ付け合わせのしいたけ美味!!!!!!!

ステーキ皿についてる円錐。これがミディアムレアの肉に追加で火を通すための措置であることを最近知った。
肉の焼き加減に対してこだわりはないが、試しに生焼けの肉を鉄板に押し付けてみる。何だか拷問みたいだ。

この責め苦を真に受けるべきは何の罪もない牛ではなく私だったのではないか?

苛烈な拷問を受けた肉片を口に含んだ時、この時はじめて食前に手を合わせていなかったことを思い出した。
「いただきます。」
うん。ガーリックとブラックペッパーが利いていて美味い。

同じく付け合わせのジャガイモもほくほくで大変美味だった。
そして、何と言っても、白米!

一人暮らしを始めてから、白米を炊くのが億劫で、またものぐさ故自炊にタイパが感じられず、すっかり一汁三菜から離れたカスの食生活を送っていたが、肉・野菜・主食と汁物のそろった食卓のなんと美味しいこと!!
筆者は温かい食物を口に運びながらちょっと感動していた。ありがとう、飲食業界。永遠なれ、飲食業界!


仕事もできなければ最低限の家事すら億劫がるか。私に何ができる。
食べて散漫に動いて無意味に生きて死んだように眠り、また死んだように生きるだけ。酸素を消費しないだけ死体の方がマシだ。
そういえばお品書きにあった「今日のソルベ」って何だろう。

「すみません、今日のソルベって何ですか?」
「あ、すぐにお持ちしますね~」

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シャーベットだけは忘れずに写真を撮ったぞ。偉い偉い。
詳細はヘッダー画像をご照覧あれ。
木イチゴ風味のさっぱりしつつ濃厚さも感じさせる絶品デザートだった。



本来なら私なんかよりよっぽどこの贅を尽くしたランチを食すべき誰かがいたはずだ。
世の中所詮苛烈で理不尽なパイの奪い合いか。
全ては運次第、環境次第で、私たちの人生は神のサイコロに一切を委ねられているのだろうか。
私はそうは思いたくないが、事実として私は大した社会貢献も価値の提供もしないまま、今日も無事にこの血で血を洗う生存競争を生き残ってしまった。私の本性は奪う、与えられるだけが能の悲しきモンスターか?ああ無常…。




いやあ、やっぱ牛肉って旨いっすね!



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