clusterワールドで使えるLayer一覧
clusterワールド内で使用されているLayerの一覧を紹介します。
(前回の記事)cluster SDK Layer調査記録からCreatorKitにアップデートされ、新しく追加されたり変更されたりしてる部分があるので、改めてまとめました。
今回紹介するLayerはcluster上の以下のワールドで確認することもできます。
https://cluster.mu/w/2869318f-72b9-492b-a1ae-3e702a4c4422
基本的なLayerは公式のCCKドキュメントを参照してください。
(2021/11/02) ネームプレートのLayerが28->30に変わったため更新
(2022/02/07) RiddableItemのLayerを追加
(2022/12/23) Accessory/AccessoryPreviewLayer追加
(2024/06/10) CameraOnlyLayer追加
Layer一覧
clusterのワールドで使用されているLayerの一覧です。
簡単にまとめると以下のようになります。
Layer0から7まではUnityの標準Layerでワールドに関連するものは以下になります。
0 - Default
・会場内のスクリーン、コメントボード、ランキングボード
・エモーション、サイリウム、Vアイテム
・パーソナルエリアの範囲表示
UnityのDefaultのLayer、Unity Editor上に追加したオブジェクトはデフォルトでこのLayerになります。誰からでも見えます。
以下はUI系のLayer、clusterの写真に写りません。
5 - UI
・コメントのセル、ランキング、VRのUI全般
・カメラ(UI上の画像などはGrabbableUI)
・UnityのUI系のコンポーネント使うとデフォルトこれ。
7 - CameraOnly
・カメラが通過できるLayer
・アバター、アイテムは通過でない
8 - Hand
VRコントローラの表示をオンにしている場合、このLayerで表示されます。
17 - GrabbableUI
・カメラ
・コメント用キーボードのUI
・編集中のアクセサリー
26 - UIPointer
・VRのUI操作用のレーザー
アバター、プレイヤーに関連するLayerは以下のようなものがあります。
9 - FIRSTPERSON_ONLY_LAYER
自分の一人称視点からみたときに映るオブジェクト、たいていはアバターの体に設定されています。顔は映りません。
VRで移動したりするとカリングされて消えることがあります。他ユーザから見るとこのLayerには見えない。
10 - THIRDPERSON_ONLY_LAYER
三人称視点、他者から自分のアバターを見たときに映るオブジェクト、顔や体を含みます。他ユーザから見るとこのLayerには見えないです。
このLayerはちょっと面白くてVRモードだとカメラのデスクトップ画面にだけ映るオブジェクト、デスクトップモードだとカメラマンモードの時だけ映るオブジェクトになります。
上の2つはVRMのLayerです。VRMのエクスポート時に設定できます。
15 - OtherAvatar
他のユーザーのアバターコライダー
16 - OwnAvatar
アバター本体以外のモデルを自分のアバターに付けている場合このLayerが設定されます。アクセサリなど。ちなみに他ユーザから見るとこのLayerには見えない。
ちなみに、アクセサリー編集中は自アバターもこのLayerになります。
以下はアイテムやギミック系のLayerです。
11 - RidingItem
RidableItemにプレイヤーが乗るとこのレイヤーになります。
14 - InteractableItem
クリックしたり、持つことのできるアイテムが自動でこのLayerになります。位置が同期されるMovableItemもこのLayerです。誰からでも同じLayerに見えます。RidableItemも載る前はこのLayerになります。
18 - GrabbingItem
自分が持っている状態のアイテムがこのLayerになります。自分からだけこのLayerに見える。他人からはInteractableItemに見える。
以下のLayerはイベントに関連するものです。
21 - PerformerOnly
ゲストエリアのコライダーのLayerです。このLayerを設定したコライダーはゲストとスタッフじゃないと通れません。
23 - Performer
自分以外のゲスト、スタッフはこのLayerが設定されます。
最後はその他Layerです。
24 - Audience
自分以外の一般参加者がこのLayerになります。ワールドだと他のユーザがこのLayerになっています。
21 - PostProcessing
PostProcessingStackのVolumeなどの設定Layer
使用する際の注意点
一部のLayerはCreatorKitを導入しても追加されないため、カメラやミラーを自作する際は自分で追加が必要になります。
最後に
公式ドキュメント上に情報が不足しているのでわかる範囲でまとめました。自分にしか見えないカメラ映像などを取得したりといろいろ使い道があると思います。
参考
Cluster Creator Kit ドキュメント - ワールドに使用できるレイヤー